【petit】土門熱だらけ~ちょっと大胆になって♡~ 人気第3位:オネエ彼氏 シナリオ公開(3)
- 2017年09月13日
- petit
おまたせいたしました☆
土門熱だらけ~ちょと大胆になって~ 第3位:オネエ彼氏 編のシナリオ公開を更新☆
シナリオを担当してくださった、正海春人先生が読みやすく、小説風に書き換えてくださってます!
Part.3『伝えたいこと』
ネイルケアが終わると、今度はマッサージだと言われ、ベッドにうつ伏せにさせられた。景さんにとっては当たり前のケアの一つだ。けれど、こんなふうにベッドに横になっても、恋人同士のスキンシップはない。景さんは、私の足を隠すようにブランケットをかけようとする――。
「やっぱり……」
「ん?」
堪らずベッドから立ち上がって、私は思っていたことを口にした。
「こんな格好、似合いませんよね……」
「ちょ、ちょっと、なんのこと?」
「全然、私のこと見てくれないから……」
「え、いや…それは……っ、仕方ないじゃない……。久しぶりに会って、そんな格好してたら、アタシだってどこ見たらいいか、わかんないわよ……」
景さんを困らせることはわかっている。けれど、一度口にした想いは醜くて、すぐに頷くことができない。
「そんな……だって、景さんはこういう服、見慣れてるじゃないですか」
「あんたねえ……」
私をベッドに座らせると、景さんもその横に腰かけた。
「たしかに、アタシは仕事柄、女子がどんなに薄着して肌見せしてても、何も思わないわ」
「…………」
「だけどね、好きな子は別なの」
「えっ……」
考えてもみなかった。驚く私に、景さんはしょうがないわね、という笑みを浮かべた。
「当たり前でしょ。もー……普段そんな格好しないくせに……」
大きな手が、私の膝を撫でる。
「そんな体のラインが出る服着て、短いスカートで足出して……今も自分を抑えるのがやっとなのよ。ほんと……」
「……抑えないでください」
「えっ……」
「景さんのしたいように、して欲しいんです」
ずっと言えなかったことを伝えると、景さんは大きく目を見開いた。
「……あんた、自分が何言ってるかわかってる? 男にそんなこと簡単に言っちゃ駄目。こんなだけど、アタシも男なんだし……。何で急にそんなこと……どうしたの? 何かあった?」
「もっと……恋人っぽくなりたくて……」
恋人なのに、恋人らしいことが少ない。もちろん人それぞれ『恋人らしさ』は違うかもしれないが、私はもっと景さんに触れてほしかった。それを伝えようとしたのだが――。
「……。アタシ、恋人らしくなかった?」
景さんの声でわかった。私は景さんを傷つけてしまった。
「ち、違うんです!」
「違わないでしょ?」
慌てて否定しても、景さんの喋るのをやめてくれない。
「そっかぁ……やっぱりアタシみたいなのと付き合ってたら、満足できないわよね……ごめんね。あんた、すっごく可愛いんだから、普通にイイ男が寄ってくるわよ。今のまま、そんなに歯でじゃない方が……」
「違います!」
自分でも驚くほど大きな声を出していた。
「……あ…ええっと……ちょっとアタシ、動揺しちゃって……。…………ごめんね。話、聞かせてくれる?」
お互いにようやく心構えができた。
本音を伝えるのは勇気が必要だが、景さんも怖いのかもしれない。だからこそ、きちんと伝えたい。
景さんが好き。大好きだから、遠慮なんてしないで触れて欲しいと――。
本日の公開はここまで!オネエ彼氏編は、ステラワース限定版に収録されます!
発売まで楽しみにお待ちください!!!
2017年9月27日発売予定
あなたの1票で収録エピソードが決まる!
○○だらけシリーズ
ドラマCD「土門熱だらけ~ちょっと大胆になって♡~」
出演:土門熱
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※製作上の都合により、収録内容は変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。