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【petit】土門熱だらけ~ちょっと大胆になって♡~ 人気第3位:オネエ彼氏 シナリオ公開(2)

  • 2017年09月12日
  • petit

おまたせいたしました☆

土門熱だらけ~ちょと大胆になって~ 第3位:オネエ彼氏 編のシナリオ公開を更新☆
シナリオを担当してくださった、正海春人先生が読みやすく、小説風に書き換えてくださってます!

 


Part.2『甘やかされる時間』

久しぶりのデートは、ひたすら景さんに甘やかされるばかりだった。
手始めはネイルケア。ネイル道具を一式持っている景さんの爪は、いつも綺麗だ。私も頑張ってセルフネイルをしてみたが、景さんと比べたらそれは雲泥の差だ。
こうして密着されて、優しい手つきで触れてくれる時間はすごく幸せだが、それに甘えてしまっていいのか、いつも私は迷っていた。
甘やかされるままでいたら、景さんに相応しい彼女ではいられない気がしたから。

「……そんなに甘やかさないでください」
「あら、甘やかされるのは嫌い?」
「そんなことは……」
「ならいいじゃない」
「景さん完璧だから、自分がすっごく駄目な気がしちゃいます」

思わず本音を漏らすと景さんは、小さく息を吐いた。

「アタシだって完璧じゃないわ。プライドが高いとか、すぐヤキモチ妬いちゃうとか……そういうキレイじゃない部分もたくさんある。でも、あんたと一緒にいると……そういうの無くなっちゃうのよ。すっごく幸せ……大好きよ」
「……っ、ありがとうございます……」
「ふふっ。はい、じゃあ反対の手」

片方の手のネイルケアが終わって、言われるまま反対の手を出す。けれど、景さんの手の方が止まって、息を呑むような声が聞こえた。

「景さん?」
「っ、ううん、なんでもないの。あ、ちょっといい?」
「?」

景さんは立ち上がると、クローゼットからブランケットを取って戻ってきた。

「これ、使って」
「寒くないですよ?」
「寒くなくてもだーめ。さっきも言ったでしょ。女の子は下半身を冷やしちゃいけないの。ブランケット、かけときなさい」
「……わかりました」

短いスカートから出た足にブランケットをかけた。やっぱりこんな格好をしてくるべきではなかった。きっと似合っていない……卑屈な考えが私の心に靄をかけ始めていた――。


本日の公開はここまで!オネエ彼氏編は、ステラワース限定版に収録されます!
発売まで楽しみにお待ちください!!!

2017年9月27日発売予定
あなたの1票で収録エピソードが決まる!
○○だらけシリーズ
ドラマCD「土門熱だらけ~ちょっと大胆になって♡~」
出演:土門熱
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※製作上の都合により、収録内容は変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。

 

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