【petit】土門熱だらけ~ちょっと大胆になって♡~ 人気第3位:オネエ彼氏 シナリオ公開(1)
- 2017年09月11日
- petit
おまたせいたしました☆
土門熱だらけ~ちょと大胆になって~ 第3位:オネエ彼氏 編のシナリオ公開を更新☆
シナリオを担当してくださった、正海春人先生が読みやすく、小説風に書き換えてくださってます!
Part.1『背伸びして』
短いワンピース、いつもよりヒールの高い靴、頑張ってしたメイク。どれも自信がない自分にかけた小さな魔法だ。大好きな景さんに、少しでも魅力的に思われたい。その一心で、慣れない格好で景さんの家の扉の前にいる――。
「いらっしゃい! さ、入って入って」
「お邪魔します」
整理整頓された部屋、可愛いインテリアがセンスよく置かれている。ふわりと香るアロマディフューザーは、景さんのイメージによく合っている。相変わらず女子力が高くて、そういった意味でも憧れてしまう。
「ちょうどあんたもお休みで良かったわ。あ、上、着てるの貸しなさい。かけとくから」
上着の下は、気合を入れて着てきたワンピース。景さんはクローゼットを開けてハンガーを取るために背を向けた。振り返った時、なんと言ってくれるだろう。
「出張前に会ったから、一か月ぶりよね。これ以上あんたに会えなかったら、アタシもさすがに充電切――っ!」
嬉しそうに言葉を続ける景さんだったが、振り返って私を見た途端、動きが止まってしまった。この格好は、やっぱり失敗だっただろうか。
「あの……」
「あ、ああ……えっと……その服……」
こちらを見ないようにしている景さんに不安しかなかったが、私はなんとか笑顔を浮かべた。
「この前買ったんです」
「そ、そう……。や、あんたがそういう服を着るなんて……ちょっと……」
「……やっぱり変ですか?」
自分でもわかるくらい、気落ちした声が出てしまった。そんな私に、景さんは笑顔をくれた。
「え! まさか。すっごく素敵よ。…………じゃない」
最後の一言がよく聞こえなかったので、思わず聞き返してしまった。
「え?」
「ふふっ、なんでもないわ。あとでそのミニワンピに似合うように、髪もいじってあげる」
「いいんですか?」
「もちろん。いいに決まってるでしょ」
考え込み過ぎた自分が少し恥ずかしい。けれど、景さんは、私にドキドキはしてくれてはいないような気がした。それでも、いつも通りの優しい景さんが目の前にいるだけで、私の頬は緩んでいる。
「ふふっ、でもいいこと聞いちゃったわ~。服にあんまり興味ないって言ってたのに、ねえ?」
「う……」
深く考えていなかったが、景さんは私を着飾らせるのが好きだ。私が似合わないから、と遠慮するから普段はあまりしないだけで。
私が困った顔をしていると、景さんは小さく笑った。
「ほら、こっちいらっしゃい」
言われるまま景さんに近づくと、そのまま抱きしめられた。
「はい。ぎゅーっ」
「!」
「あー……久しぶり。ずっとこうしたかったの」
景さんの温もりと声が、全身を包んでくれている。それだけで幸せなはずなのに、女として求めてくれているのか、少しだけ不安になっていた――。
本日の公開はここまで!オネエ彼氏編は、ステラワース限定版に収録されます!
発売まで楽しみにお待ちください!!!
2017年9月27日発売予定
あなたの1票で収録エピソードが決まる!
○○だらけシリーズ
ドラマCD「土門熱だらけ~ちょっと大胆になって♡~」
出演:土門熱
ステラワース限定版のご予約はこちら
試聴はこちら
※製作上の都合により、収録内容は変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。