オトナレンアイ 第2弾:上司との恋愛 シナリオ公開(2)
お待たせしました☆
シナリオ公開第2回です♪
書類の不備で残業することになってしまったあなた。
今日は彼とデートをする約束だったけれど、
上司でもある彼に今日中に直せという指示をもらい、
彼と一緒に残業することに――
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「……おい、まだか?
部署の連中はみんなとっくに帰ったぞ」
「今、出来ました!」と報告をするあなた。
「ようやく出来たか……。
データを送ってくれ」
メールを送ると、すぐに彼が確認を始める。
「送ったか。今確認する。
君はこっちへ来て待ってろ」
あなたが彼の机の前へ行くと、
彼は送られて書類を確認している。
「ん……
データの補完は問題ないな……。
ここも……営業に見せる資料も……ん、いいな。
……(そっけなく)腹減っただろう? 飴食べるか。
チョコもあるぞ」
飴やチョコを机の上に出す彼に、
あなたは「お菓子好きなんですか?」と尋ねる。
「違う。俺は別に好きじゃない。
貰っただけだ」
顔を顰める彼を、疑問に思うあなた。
すると、画面を向いたまま彼が話し出す。
「下のフロアの女子が、
休憩室で会う度、いつもお疲れ様ですとか言ってくれるんだ。
……おい。データの割り振り番号が間違っているぞ。
こういうミスは無くせ」
そう言って、てきぱきと書類を直していく彼。
「あとは平気そうだな……ん、前回の参考資料を別紙で添付したのは気が利いているな。……これでいい。
……よく出来たな」
やわらかく笑う彼に、「はい……!」と答えるあなた。
「さて……。この後、空いているか?」
立ち上がって言う彼に、あなたは「え……」と戸惑う。
「一緒に出かける約束をしてただろ。
予約したレストランは間に合わないが、
他の店で良いなら行こう」
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レストランに来たあなたと彼。
ワインが注がれたグラスを持ち、お互いを労う。
「……とりあえず、お疲れ様。
いい店が開いていて良かったな」
ワインを一口飲み、満足そうにする彼。
「うん、良いワインだ」
彼がグラスを置いて、柔らかな声音で語り出す。
「今日は嫌な思いをさせたな。
……付き合って、ちょうど半年だって、
君が楽しみにしてたのは知ってたんだが」
「……いえ」と答えるあなた。
「…実際、言い方もきつかった。自覚はしているんだが……仕事が絡むとどうも妥協ができなくてな。
どうにも厳しすぎるな、俺は。
……怒ったとき、君が泣いたりするんじゃないかって、内心ヒヤヒヤした」
あなたが「会社じゃ泣きません」答えると、
彼が顔を覗き込んできて言う。
「嘘つけ。前にも会社で泣いたことあっただろう?
……いや、正しくは会社に入る前だな。
うちの会社に面接に来た日だ」
その言葉に驚くあなた。
「廊下を通りかかったら、リクルートスーツ姿の子が涙ぐんでいて、どうしようかと思った」
昔のことを言われ、「あれは、面接がうまく出来なくて…」と
答えるあなた。
「まぁな。面接の不出来さに落ち込むことなんて、就活生にはよくあることだ。
結果としては、受かったんだから、良かっただろ。
うちから内定を貰うのはなかなか厳しいらしいからな、たいしたものだ」
あなたが「……貴方の助言のおかげです」と言うと、
彼は意外そうな顔をする。
「? 俺から? アドバイス?
そのときにか? 覚えがないが……」
あなたが昔のことを説明すると、
思い出すように語り出す。
「……。不出来の原因は準備不足……か……?
ああ、そういえば、言った気もするな……。
それで、2回目の面接に向けて下調べがしっかり出来たというなら、まあ、いいが……。しかし、落ち込んでいる相手にまで、随分ときついこと言ったもんだ。
こんなんじゃ、いつ君に愛想を尽かされても、仕方ないな」
自嘲気味で言う彼に、あなたは「そんなことありません!」と反論する。
「いや、俺がきついのは事実だ。
君から告白された時は、驚いたぞ。俺と付き合いたい
だなんて、なんて物好きなんだろうってな」
「でも、モテますよね」と言うあなた。
「いいや。そんな物好きは、君だけだ。
ここ数年は、仕事が忙しくて女性と付き合うどころじゃなかったし、そもそも、こんな男と付き合いたいと思う奴なんて、そういない」
彼はそう言うけれど、誰にも関係を言っていないあなたは
不安を抱えていて―――
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今回のシナリオ公開はここまで!
次回の更新は、【 11 月29 日(土 ) 】を予定しています!
お楽しみに☆
※製作上の都合等により、実際に収録される内容とは異なる場合があります。予めご了承ください