【かれピロ】一目惚れ彼氏と夜桜デートのあとで♡編 シナリオ公開(3)
- 2017年05月23日
- 大好きな彼とHして腕まくらでピロートークされちゃうシリーズ
大変お待たせいたしました!
6月発売の「大好きな彼とHして腕まくらでピロートークされちゃうシリーズ:一目惚れ彼氏と夜桜デートのあとで♡編」のシナリオ公開更新です!
桜を見るはずだったのに、いつしかリムジンの中でシャンパングラスを傾けながら、“あなた”と彼は会話に夢中になっていた。
なかなか会えなかったのだから、仕方がないと言えば仕方がない。
「うん、どうぞ。最高の花見酒だ。……まあ、僕は君を見ていられればそれでいいんだけどね」
「もう……」
彼は空になった“あなた”のグラスに再びシャンパンを注ぐ。
「あ、この先、ちょっと外見ててごらん」
彼に言われ、“あなた”はシャンパンを口に運ぶのをやめ、窓の外に目を凝らした。
「ほら、ここは並木道になってるんだ。桜のトンネルだね」
リムジンは桜並木を通り抜けていく。窓の外には桜の花びらがひらひらと風に舞っていた。
「やっぱり春は花見だね」
「君と恋人になってから、初めての春だ」
「もう、どのくらい?」
「半年か……ううん、もう七ヶ月かな。時間が経つのは早いな。仕事はどう? 一番大変な時期は終わったんだよね?」
「うん、一段落ついたよ、でも……」
「何かあるの?」
「これから新人の研修で大変だよ」
「そっか、そういう季節か。うちも何人か新人が入ったよ。
でも、君の場合は先輩だからって肩に力が入っちゃってる……違う?」
「……違わない」
“あなた”は溜め息をつくと答えた。
「ハハッ、だよね。そこが可愛いんだけど。ただ、ブログの更新頻度が減っちゃったのは少し心配かな」
「最近はTwifferとかInsfawram とかの方がいいかなって思ってて」
「ああ、SNS流行ってるよね。でも……僕は君の文章が好きだったからなぁ」
「本当?」
「嘘なんてつくわけないでしょ。ブログで君の人柄に惚れて、会おうって決めたんだから」
「うん」
「だからね、ブログ、止めて欲しくはないと思っている」
「そっか」
「ただ、ヤキモチ焼きそうになっちゃう時もあるけどね」
「なんで?」
彼の言葉に“あなた”はきょとんとする。
「君が丁寧にコメントに返事するでしょ。浮かれた僕みたいなヤツが十人も二十人も増えたら困る」
「そんな人いないけど……」
真面目な顔をして言う彼に、“あなた”は苦笑する。
「そんなヤツ、いたら僕が蹴散らすけどね」
「えぇ~……」
「そういうこともあるってこと。でもやっぱり僕は君のファンだから、ブログはずっと続けて欲しい」
「そんなに?」
「例えば今桜を見て、綺麗だなって気持ちを誰かに伝えるとしたら、どうしたい?」
「文章にしたいな」
「うん。君のそういう素直な気持ちで書かれた文章、僕も読みたい。だからブログを続けて欲しいって思うのは、ダメかな?」
「そんなことない、嬉しい」
「……よかった。可愛い……」
彼は微笑むと、“あなた”に口づける。それは“あなた”を独占したい気持ちの表れでもあった。
今日の公開はここまで!
次回の更新をお待ちください☆
2017年6月28日発売
大好きな彼とHして腕まくらでピロートークされちゃうシリーズ
一目惚れ彼氏と夜桜デートのあとで♡編
出演:四ツ谷サイダー
※本作は「一目惚れ彼氏と高級ホテルで♡編」をお聞きいただかなくともお楽しみいただけます。
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