【かれピロ】仲良し彼氏と誕生日に♡編 ステラ版 シナリオ公開(1)
- 2016年06月18日
- 大好きな彼とHして腕まくらでピロートークされちゃうシリーズ
ドラマCD「大好きな彼とHして腕まくらでピロートークされちゃうシリーズ:仲良し彼氏と誕生日に♡編」シナリオ公開を更新しました☆
今回もHayami先生が読みやすくかきかえてくださってますよ☆
あれから数日が経ったある日、彼と“あなた”は彼の家でのんびりと過ごしていた。
ソファに座り、フラワーギフトのカタログのページを捲っていた“あなた”を彼は突如背後から抱きしめた。
「なに読んでんの?」
「カタログ」
「フラワーギフト? へえ、誰かにプレゼントでもすんの? 友達? 誕生日とか?」
問われて、“あなた”は首を横に振った。
「違うんだ。あ、わかった。じゃあ俺にくれるんだ」
「どちらかというと、そっちのほうが近いかも」
冗談っぽく言う彼に“あなた”は答える。
彼は“あなた”の発言に驚いたのか、抱きしめていた手をほどいた。
「は? マジで言ってる? いや、俺、花なんてもらったことねぇし、育てたのなんて小学校の時が最後だわ……。枯らす自信しかねぇんだけど」
妙な自信に思わず“あなた”は吹き出す。
「……なに笑ってんだよ」
「だってすごく真剣に考えてたから」
「……お前がくれるんなら、枯らさねぇようにしようと思うのは当然だろ。つか、冗談だったわけ?」
“あなた”は少し申し訳なさそうに頷いて見せた。
「はあ……なんだよ……。人が真面目に考えてたのにさー」
彼は溜め息混じりで言いながら、“あなた”の隣に腰を下ろす。
「じゃあさ、なんで、そんなの読んでるわけ? それこそ、花なら誕生日にあげたじゃん」
「うん。あれをプリザーブドフラワーにできないかなと思って」
「え、なに? ぷりざー……? もっ回言って」
「プリザーブドフラワー」
「プリザーブドフラワー……。なにそれ」
「長期保存できるように加工したお花なんだって」
「へー……。まあ聞いてもよくわかんねーけど。つまり……花を綺麗なまま保存しておけるってことだな。……俺があげたやつ、そのなんとかフラワーにしたいってわけ?」
“あなた”は一つ大きく頷く。
「ふぅん……。……ちょっとそれ、俺にも見せて」
彼はそう言うと、“あなた”の手からひょいとカタログを取り上げた。開かれたページを真剣な顔をして読み始める。
「え、この写真の花もそう? 本当に綺麗なときのまんま保存できんだな……。うわ、しかも、十年保つとか書いてるし! って……は!? こんなに金かかんの!?」
「安くはないよね」
「……そんなに花が好きだったんなら、またやるよ。同じ花ずっと見るより、新しい違うやつのほうが楽しめるし、いいだろ?」
「そういう問題じゃなくて」
「……そんなに、あの花が特別?」
「隼人が初めてくれた花だから」
「……あ、そう」
頷く“あなた”に彼は照れくさそうに、愛想なく応えた。
「もうちょっと安いプランないか探してみる」
「おっと……。だーめ、返してやんない」
“あなた”が彼からカタログを取り上げようとすると、彼はひょいとカタログを上に上げる。
“あなた”は頬を膨らませ、もう一度、カタログに手を伸ばした。どうせ、いつものようにからかわれているのだろう。
「だからダメだって。おりゃっ」
彼はカタログに手を伸ばし、バランスが不安定になっている“あなた”をソファへと押し倒した。
「あのさ……お前が、あの花を大事にしようとしてくれんのは、確かに嬉しいけどさ。
お前、今日俺んち来てから、ず~っとこれ見てんじゃん。そろそろ俺に構ってくれてもよくね? これ返すのはそのあと」
そう言うと、彼は“あなた”の唇に自分の唇を重ね、何度も熱いキスを繰り返す。
「それに……そんな可愛いこと言われて、我慢できるわけねーだろ……?」
彼は持っていたカタログをローテーブルの方に向かって放り投げる。しかし、カタログはローテーブルの角に当たって落ちた。
「……なあ、今は俺だけ見てろ……」
彼の真っ直ぐな瞳に“あなた”は小さく頷くことしか出来なかった。
今回のシナリオ公開はここまで!
次回の更新は【 6月23日 】を予定しています!
楽しみにお待ちください♪
※製作上の都合等により、実際に収録される内容とは異なる場合があります。予めご了承ください。
2016年6月29日発売予定
大好きな彼とHして腕まくらでピロートークされちゃうシリーズ
仲良し彼氏と誕生日に♡編
出演:杉崎和哉
ご予約はこちら
ステラワース限定版のご予約はこちら