Velvet Vice

Velvet Voice(ベルベットボイス)レーベルリリース一覧

【かれピロ】仲良し彼氏と誕生日に♡編 ステラ版 シナリオ公開(1)

ドラマCD「大好きな彼とHして腕まくらでピロートークされちゃうシリーズ:仲良し彼氏と誕生日に♡編」シナリオ公開を更新しました☆
今回もHayami先生が読みやすくかきかえてくださってますよ☆


あれから数日が経ったある日、彼と“あなた”は彼の家でのんびりと過ごしていた。
ソファに座り、フラワーギフトのカタログのページを捲っていた“あなた”を彼は突如背後から抱きしめた。


「なに読んでんの?」

「カタログ」

「フラワーギフト? へえ、誰かにプレゼントでもすんの? 友達? 誕生日とか?」

問われて、“あなた”は首を横に振った。

「違うんだ。あ、わかった。じゃあ俺にくれるんだ」

「どちらかというと、そっちのほうが近いかも」

冗談っぽく言う彼に“あなた”は答える。
彼は“あなた”の発言に驚いたのか、抱きしめていた手をほどいた。

「は? マジで言ってる? いや、俺、花なんてもらったことねぇし、育てたのなんて小学校の時が最後だわ……。枯らす自信しかねぇんだけど」

妙な自信に思わず“あなた”は吹き出す。

「……なに笑ってんだよ」

「だってすごく真剣に考えてたから」

「……お前がくれるんなら、枯らさねぇようにしようと思うのは当然だろ。つか、冗談だったわけ?」

“あなた”は少し申し訳なさそうに頷いて見せた。

「はあ……なんだよ……。人が真面目に考えてたのにさー」

彼は溜め息混じりで言いながら、“あなた”の隣に腰を下ろす。

「じゃあさ、なんで、そんなの読んでるわけ? それこそ、花なら誕生日にあげたじゃん」

「うん。あれをプリザーブドフラワーにできないかなと思って」

「え、なに? ぷりざー……? もっ回言って」

「プリザーブドフラワー」

「プリザーブドフラワー……。なにそれ」

「長期保存できるように加工したお花なんだって」

「へー……。まあ聞いてもよくわかんねーけど。つまり……花を綺麗なまま保存しておけるってことだな。……俺があげたやつ、そのなんとかフラワーにしたいってわけ?」

“あなた”は一つ大きく頷く。

「ふぅん……。……ちょっとそれ、俺にも見せて」

彼はそう言うと、“あなた”の手からひょいとカタログを取り上げた。開かれたページを真剣な顔をして読み始める。

「え、この写真の花もそう? 本当に綺麗なときのまんま保存できんだな……。うわ、しかも、十年保つとか書いてるし! って……は!? こんなに金かかんの!?」

「安くはないよね」

「……そんなに花が好きだったんなら、またやるよ。同じ花ずっと見るより、新しい違うやつのほうが楽しめるし、いいだろ?」

「そういう問題じゃなくて」

「……そんなに、あの花が特別?」

「隼人が初めてくれた花だから」

「……あ、そう」

頷く“あなた”に彼は照れくさそうに、愛想なく応えた。

「もうちょっと安いプランないか探してみる」

「おっと……。だーめ、返してやんない」

“あなた”が彼からカタログを取り上げようとすると、彼はひょいとカタログを上に上げる。

“あなた”は頬を膨らませ、もう一度、カタログに手を伸ばした。どうせ、いつものようにからかわれているのだろう。

「だからダメだって。おりゃっ」

彼はカタログに手を伸ばし、バランスが不安定になっている“あなた”をソファへと押し倒した。

「あのさ……お前が、あの花を大事にしようとしてくれんのは、確かに嬉しいけどさ。
お前、今日俺んち来てから、ず~っとこれ見てんじゃん。そろそろ俺に構ってくれてもよくね? これ返すのはそのあと」

そう言うと、彼は“あなた”の唇に自分の唇を重ね、何度も熱いキスを繰り返す。

「それに……そんな可愛いこと言われて、我慢できるわけねーだろ……?」

彼は持っていたカタログをローテーブルの方に向かって放り投げる。しかし、カタログはローテーブルの角に当たって落ちた。

「……なあ、今は俺だけ見てろ……」


彼の真っ直ぐな瞳に“あなた”は小さく頷くことしか出来なかった。

 

今回のシナリオ公開はここまで!
次回の更新は【 6月23日 】を予定しています!

楽しみにお待ちください♪

※製作上の都合等により、実際に収録される内容とは異なる場合があります。予めご了承ください。

 


pillow2B_booklet_F

2016年6月29日発売予定
大好きな彼とHして腕まくらでピロートークされちゃうシリーズ
仲良し彼氏と誕生日に♡編

出演:杉崎和哉
ご予約はこちら
ステラワース限定版のご予約はこちら

LINEで送る
Pocket

Velvet Voice(ベルベットボイス)レーベルリリース一覧
ページのトップへ