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【ブーケ】禁断情事:お義兄ちゃんと義妹 シナリオ公開(12)『やめろよ、そういうの』


7月発売のドラマCD「禁断情事:お義兄(にい)ちゃんと義妹(いもうと)」のシナリオ公開を更新♪

脚本を担当してくださった「正海春人」先生が小説風に書き換えて下さってますよ☆

お義兄(にい)ちゃんと義妹(いもうと)キャスト

涼太  :佐和真中
小宮 充:八王子タカオ
神塚高司:椎名優
父   :お代官.様
母   :西野玖海


■シナリオ公開Part12『やめろよ、そういうの』

食事を終えるとお義兄ちゃんはすぐに自室に入ってしまった。
近づいたと思ったら突き放される。今日一日でそんなことの繰り返しだ。
それでもせっかく2人きりなんだから、もう少しだけ一緒にいたい。

デザートを一緒に食べたいという理由が、子供っぽいと笑ったお義兄ちゃんは私を部屋に入れてくれた。
チョコレートアイスを譲ってくれたお義兄ちゃんに、私は一口分のそれをスプーンに乗せて差し出す。

「っ、なにして……」

「こっちも食べたいかなって……」

「っ、そりゃ好きだけど……でもいいよ。自分のアイスあるし……」

なんでも私を優先させるお義兄ちゃんだ。
こんな些細なことでも遠慮するから、私はその手を引かない。

「……わかった。じゃあちょっとだけ……」

食べてくれたことが嬉しかった。
嫌われているとか、突き放されているとか、やっぱり私の考えすぎだ。

お義兄ちゃんは困った顔をするけど優しい笑みで私を見た
だから、やっぱり甘えたくなる。
もし本当に彼女がいるなら、そういう存在が近くにいるなら、今だけは……。

「じゃあ私にもちょうだい」

「……は? お前も?」

お義兄ちゃんの食べていたバニラアイスを指さした。食べさせ合いっこなんてきっと兄妹じゃやらない。それでも私のお願いを溜息交じりで聞いてくれる。

「……はぁ……一口だけだよ」

食べさせてくれたバニラアイスはどんなアイスよりも甘く感じた。
幸せで温かい気分になる。
けれどお義兄ちゃんの様子は少し違って見えた。いつもの困った笑顔じゃない。
本当にどうしたらいいのかわからない、そんな表情に見えた。

やっぱり、彼女がいるのだろうか。
存在の有無をもう一度尋ねると『いない』という答えが返ってきて、私はただほっとした。

「なんでお前が安心してるの?」

「お義兄ちゃんに彼女ができるの嫌だから……」

「っ、それ、俺のこと好きって言ってるみたいじゃん。……やめろよ、そういうの。いつまでもお兄ちゃん子なんて……みっともないだろ」

明確な拒否の言葉だった。
他人が聞いたらもっともな意見かもしれないけど、私にしかわからない気持ちがある。私しか知らないお義兄ちゃんがいる。

今までお義兄ちゃんは一度だってそんなことを言ったことはなかった。
どうしてそんなことを言うのだろう。理由を尋ねようとした瞬間、お義兄ちゃんの携帯が震えた。


今回の更新はここまで!
次回の更新は【 6月19日 】を予定しています!
お楽しみに☆

※製作上の都合等により、実際に収録される内容とは異なる場合があります。予めご了承ください。

商品紹介

【切り取り・SAMPLE入り】禁断ジャケ絵01

2016年7月27日発売予定
禁断情事:お義兄(にい)ちゃんと義妹(いもうと)
出演:佐和真中 ほか
ご予約はこちら
ステラワース限定版のご予約はこちら

お義兄ちゃんと義妹 Story

ある日、両親の旅行で義兄と2人きりで留守番をすることになった“あなた”。
2人きりで過ごせることを楽しみにする“あなた”だったが、義兄が深刻な様子で
親友の神塚に何かを相談しているのを目撃する。

2人きりの夜。食事の後、すぐに部屋に入ってしまう義兄。
一緒にいたい“あなた”は『一緒にアイスを食べよう』と部屋を訪ねるが、
しばらくすると義兄は神塚の家に行くと言い出す。
寂しそうな“あなた”を説得して出ていこうとするが……。

「俺の気持ちも知らないで……」
ついに抑えていた積年の想いを“あなた”にぶつける義兄。
押し倒された“あなた”は義兄の愛を知ることになる。

「本当にごめんな……」
“あなた”の耳元で聞こえてくるのは「謝罪」と狂おしいほどの「愛」の言葉だった――。

お義兄ちゃんと義妹 ステラワース限定版 Story

――「映画の続きと俺との続き、どっちがいい?」

想いが重なってから数日後。
朝寝坊する義兄の部屋に忍び込む”あなた”。
起こされた義兄は“あなた”と映画を見ようとするが、
部屋着姿に“あなた”に我慢できなくなる。
下には両親がいるが、義兄の行為はエスカレートして……。

「俺の声に弱いなんて嬉しいな……」
義兄に新しい弱点を見つけられて攻められる――。

連動購入特典 Story お義兄ちゃんと義妹Side

――「お前以外、考えられないから……」

ある日、両親の目を盗んで体を重ねていた2人。
義兄は“あなた”とこのまま秘密の関係で終わらせたくないと話す。
これから先も“あなた”と一緒にいるために、“あなた”を幸せにするために、
両親に打ち明ける決心をしたという義兄だったが……。

「決定的な場面見られてるんだから……言うことは一つだよ」
抱き合っている場面を見られてしまった義兄は選んだ行動は……。

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