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【淫魔】一途な誘惑・多情な誘惑シナリオ公開（9）

2016年09月3日
淫魔

柊三太さん出演ドラマＣＤ「淫魔：一途な誘惑・多情な誘惑」（9月28日発売予定）シナリオ公開を更新♪

ゆっくりと抽送をしながら、多情な淫魔は“あなた”の精気をじっくりと味わっていた。

「はぁ……精気が溢れてくる……。すごく美味しいよ……。俺達にとって精気を吸うことは、人間が贅沢で美味しい食べ物を食べるのに似ているんだ。ん……っ、あの至福の感覚……君にもわかるだろう？　今俺は身体中でそれを感じているんだよ……」

抽送を繰り返しながら、多情な淫魔は静かに“あなた”の身体を味わい尽くそうとする。

「こんなに可愛い君を抱いて、精気を吸って……これで幸せにならないやつなんかいないよね……。さあ、君ももっと感じて……より高みに昇ろう……。我慢しないで、声を出していいんだよ……」

声を出して良いと言われても、 “あなた”は恥ずかしくて、そんなことは出来そうにもなかった。手を口に当てて、“あなた”は懸命に声を堪える。

「ん……？　俺に声を聞かれるのは嫌……？　我慢しないで声を出した方が、ぐっと盛り上がると思うんだけど……っ、恥ずかしいのかな……。ふふっ、……まあそれもいいけどね。……そういううぶな反応最近なかったし……。ああ、ごめん、君は他の女性の話は聞きたくないんだよね。ただ……、はぁ……、それが俺を独占したいっていう嫉妬なら、とても嬉しいんだけど……」

多情な淫魔は“あなた”を愛おしそうに見ながら、“あなた”の身体を優しく貫いていく。女性に慣れている所為か、彼の慣れた腰つきは“あなた”を快感に導くことすれ、痛みなど全く感じさせなかった。

「そこまで望むのは……まだ早いかな。君が俺を選んでくれないことにはね……ん……っ。あの淫魔と、俺と……。君が本当に欲しいと思う方を選んで。あいつは……まあ、ちょっと頭堅いけど、悪い奴じゃないんだよね……。だから君があいつを選ぶって言うのなら、仕方が無いかもしれないけど……でも、やっぱり俺を選んで欲しいよ」

切なげに言う多情な淫魔をぼんやりと見つめて、“あなた”は快感と理性の狭間で揺れていた。どちらかを選ばなければいけないということをつい忘れてしまいそうになる。

「それに……ほら……、俺との身体の相性、最高でしょ……？　もし君が俺を選んでくれるなら、もう他の女性を抱こうとは思わないよ……」

思いがけない多情な淫魔の言葉に“あなた”は快感の波から現実に引き戻される。彼が自分だけを抱くという宣言を信じていいのだろうか、と思うと同時に、新たな快感の波が思考を停止させた。

「あれ……俺何か変なこと言ったかな。君以外の女性はもうどうでもいいんだって、信じてくれない……？　ごめん、余計なこと言ったね。いいよ、今はまだ……。ほら、声を出してごらん」

多情な淫魔は“あなた”に優しく微笑むと、頬にキスをした。

次回は、【　9月4日　】更新予定！

お楽しみに☆

※製作上の都合等により、実際に収録される内容とは異なる場合があります。予めご了承ください。