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ドラマCD「淫魔」第3弾 紳士な誘惑・オジサマな誘惑 のシナリオ公開が開始!

お待たせいたしました、
ドラマCD「淫魔」第3弾「紳士な誘惑・オジサンな誘惑」の
シナリオ公開スタートです!

本日は記念すべき第1回目ということで、なんとプロローグを丸ごと公開です❤

サマミヤアカザ先生の美麗イラストとともにお愉しみください❤

ある夜、眠れるあなたの元へ、貴女好みの同じ姿に、
まったく違う心を宿した、二人の淫魔が現れて……?

時計の秒針の音だけが静かに響く“あなた”部屋の静寂を破って現れたのは、紳士的な雰囲気の一人の“淫魔”。
彼は、“あなた”の枕元へとやってきて――?

 

カットイラスト1

紳士淫魔「ほう……。どこからともなく漂ってきた芳醇な香りは、あなたからでしたか」
紳士淫魔「すぅ……。まだ男を知らない身体のようですね。無垢な顔をしていらっしゃる。いいですね……」
紳士淫魔「味見をしてみましょうか。……ん……(軽くキス)」

そこへ風の音と共にもう1人の淫魔が現れる。

紳士淫魔「おや……?」

そこには飄々とした雰囲気の淫魔が。

オジサン淫魔「……よっと! ここだな、俺の鼻腔を刺激する、美味そうな――」

“あなた”は、紳士的な雰囲気の淫魔を見つけて、声をあげた。

オジサン淫魔「……あ?」
紳士淫魔「……あなたは……」
オジサン淫魔「あー……なんでお前がいるんだよ……。まさか、お前もこの精気を狙いに来たってのか?」
紳士淫魔「それ以外に、何があるとお思いで?」
オジサン淫魔「ちっ。だぁよなぁ……。ま、いいか。お前が諦めてくれりゃいい話だしー」
オジサン淫魔「おっ、いいねぇ。カワイ子ちゃんだ。……うん、香りも上等」
オジサン淫魔「――でさ、お前いつまでそこにいんの?」

紳士淫魔「……はい?」
オジサン淫魔「もしかして、オレの食事を横で見てるつもりか?
かぁーっ、悪趣味だねぇ。人前でなんてしたことないから、困っちゃう」
紳士淫魔「……生憎、そんな悪趣味は持ち合わせておりませんよ」
オジサン淫魔「あ、そう。だったら早く出てってくれよ。オレは今すぐにだって、この嬢ちゃんを味わいたいんだ」
紳士淫魔「……彼女をあなたに譲るなどと
言った覚えはありません。むしろ、あなたが譲るべきでは?ここに先に来ていたのは、私なのですから」
オジサン淫魔「はっ。そりゃー聞けない頼みだねぇ。……ほら、あれだ。
嬢ちゃんの香りを察知したのはオレのほうが先かもよ?」
紳士淫魔「なるほど。譲る気は、ないと?」
オジサン淫魔「こういう時は、手っ取り早くこの嬢ちゃんに決めてもらおうじゃないの」
オジサン淫魔「おーい、嬢ちゃん。目開けなー」

乱暴にゆさぶられ、“あなた”は目を覚ましてしまう。

紳士淫魔「お目覚めでですか、お嬢さん。……ふふ、驚くのも無理はありません。
まずは、順を追ってご説明しましょう。私たちは――」
オジサン淫魔「淫魔だ、淫魔。オレたちはな、人間の精気を吸い取る魔物ってヤツ」

紳士淫魔「ああ……」
オジサン淫魔「精気ってのはアレだ、嬢ちゃんが『あん、気持ちいい~』とか、
『やんっ、そこは触っちゃだめ~』ってなときに溢れ出す、フェロモンみたいなもんっつーか……」
紳士淫魔「……無粋な男で申し訳ございません。どうぞお気になさらないよう」
オジサン淫魔「……ん? オレたちが怖いか?
ま、夜中に知らない男に起こされたら、無理もねぇわな。
でも今のオレたちって、嬢ちゃんの理想通りのイケメンになってるだろ?
しっかし、嬢ちゃん、シブい趣味してる――」

紳士淫魔「……オホン! 怖がる必要はありませんよ。
私たちは、あなたに痛い思いをさせようなどどは、露ほども考えていない。
あなたに……」

そう言って、“あなた”の耳元に口を近づけ、囁く。

紳士淫魔「……極上の快楽を味わって頂きたい、そして私の理想を叶えて頂きたいだけ……ん……」
紳士淫魔「ただ、私に身を委ねて下さればよいのです。
きっとだんだんと、あなたも顔を背けられなくなるでしょう。……全身を突き抜ける、甘い疼きから――」
オジサン淫魔「はいはい、ストーップ!」

すると、飄々した雰囲気の淫魔が紳士的な雰囲気の淫魔を“あなた”から引きはなす

紳士淫魔「……?」
オジサン淫魔「一人だけアピールするなんて、ずるいんじゃないの?オレにもやらせてよ」
オジサン淫魔「……なぁ、嬢ちゃん。あんなオールバック男は放っておいて、オジサンと、イイコトしない?」

“あなた”の耳元で囁く。

オジサン淫魔「オレのほうが、何倍も嬢ちゃんを楽しませてやれると思うよ?」
オジサン淫魔「ん……。……ね? 素直に、オレにキモチよーくされてごらん?」
紳士淫魔「はい、そこまでです」

今度は紳士的な雰囲気の淫魔が飄々した雰囲気の淫魔を“あなた”から引きはがす。

オジサン淫魔「どわっ!」

紳士淫魔「さぁ、もう十分でしょう?
ああ、逃げようなどとはお考えにならない方がいい。
あなたほどの甘美な香り、他の淫魔も放っておくわけがありませんから。
忠告しておきますが、私たちから逃れたところで、もっと野蛮な輩に目をつけられる可能性を覚悟してください。
……お嬢さんは、私の願いを叶えて下さいますよね?」
紳士淫魔「……まさか、この軽薄な男の方がいいとでも?」
オジサン淫魔「決められないってのか? そりゃ困る。このままじゃ、
嬢ちゃんは二人を相手にすることになっちまうぞー?」
紳士淫魔「……なるほど、二人を相手に、ですか。
ふふっ。いいんじゃありませんか?
二人を相手にしたあと、決めて頂くというのでも問題はないでしょう」
オジサン淫魔「げー。無茶させるねぇ……」

紳士淫魔「あなたが言いはじめたことですよ。それに、揉めているうちに他の同族に横取りされる……というのは、あなただって困るのでは?」

オジサン淫魔「……ま、そうだな。仕方ねぇ。
確かに、どっちのほうがイイか、なんてのは、一回比べりゃ分かることだ」

オジサン淫魔「嬢ちゃん。悪いが、最初だけ我慢してちょうだいよ」
紳士淫魔「――さぁ、恐れる必要などありません。
あなたはこの運命から逃げ出すことなどできないのだから
……ただ、心地の良い時間に身を委ねていればいいんです」

二人の淫魔が、“あなた”の耳元で囁く。

オジサン淫魔「オレが優しく手ほどきしてやるからさ。安心して、全身で快感を受け止めてくれ」
紳士淫魔「私が、まだ見たことのない世界へ、お連れいたしましょう……」
オジサン淫魔「オレが、とっておきの天国を見せてやる……」

紳士淫魔「――さぁ、始めましょうか……」
オジサン淫魔「――さぁ、始めようか……」

時計の秒針の音が、静かな部屋に響いている――

******

次は、いよいよ<紳士淫魔編>を公開です❤
ぜひお楽しみに……♡

※製作上の都合等により、実際に収録される内容とは異なる場合があります。予めご了承ください。

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