【ブーケ】禁断情事:妻帯者と私 シナリオ公開(11)
- 2017年07月16日
- bouquet
お待たせいたしました!
ドラマCD「禁断情事:妻帯者と私」のシナリオ公開を更新です☆
今回も正海春人先生が読みやすく、小説風に書き換えてくださってますよ☆
通常版出演
杉崎和哉
亜美/スープカライJr/伴茶弐/六条太助/田 七朗
ステラワース限定版出演
杉崎和哉
亜美/スープカライJr
連動購入特典出演
杉崎和哉
伴茶弐/スープカライJr
Part.11「見られた密会」
泰之との関係が幼馴染の友達から秘密の恋人になった。デートはささやかなもので泰之の帰宅時間に合わせて公園で数分会うだけだった。それも今日は二週間ぶり。
「今日はどれくらい?」
「今日は二十分」
少しだけ長い。たったそれだけでも泰之の笑った顔が見られるから私は十分幸せだった。それ以上を望むつもりはない。そう思っていたのだけど……。
「あき、ほ……」
弾む会話の中、突然泰之が目を見開いてその名前を呼んだ。振り向くと泰之の奥さんが立っていた。
「……別れたいって言ったのは、この人のためだったのね」
恐怖から思わず泰之の袖を掴むと秋穗さんは近づいてきて私を突き飛ばした。
「泰之くんに触らないでよ!」
「っ、秋穗、やめろ!」
転んだ私を泰之が抱き起すと今度は秋穗さんが錯乱し始めた。
「どうして……どうしてよ……! なんでその人を庇うの?」
「秋穗……言っただろ。僕は――」
「嫌! 聞きたくない!」
秋穗さんは耳を塞いでその場に座り込んでしまった。泰之の「僕のことになると情緒不安定になるから」という言葉を思い出す。私は私を支える泰之に奥さんのところに行くように言った。
「でもそれじゃ君が……」
「私は平気だから」
「……っ、ごめん」
泰之が奥さんのところへ行って優しく言い聞かせる。
「……秋穗、そんなんじゃ話もできないだろ」
秋穗さんは涙交じりに「別れ話なら聞きたくないわ……」と小さく頭を振っている。きっと何度も泰之がそういう話をしているのかもしれない。なんとか泰之が説得してとりあえず二人で帰るということで少しは落ち着いたようだった。人の家庭を引っ掻き回しておいて、という自責の念が重く圧し掛かってくるけど、今は少しだけホッとしていた。
本日のシナリオ公開はここまで☆
次回の更新をお待ちください!
※製作上の都合等により、実際に収録される内容とは異なる場合があります。予めご了承ください。
2017年7月26日発売
禁断情事:妻帯者と私
出演:杉崎和哉 ほか
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