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【ブーケ】禁断情事:妻帯者と私 シナリオ公開(3)


お待たせいたしました!
ドラマCD「禁断情事:妻帯者と私」のシナリオ公開を更新です☆

今回も正海春人先生が読みやすく、小説風に書き換えてくださってますよ☆

通常版出演

杉崎和哉

亜美/スープカライJr/伴茶弐/六条太助/田 七朗

ステラワース限定版出演

杉崎和哉

亜美/スープカライJr

連動購入特典出演

杉崎和哉

伴茶弐/スープカライJr


Part.3「知ってしまった気持ち」

泰之が幸せならそれで良い。そう思うと自然と笑みが零れた。そんな私と泰之の様子を見ていた総司が雑ぜ返す。

「なーに赤くなってんだ、お前」
「な、なんでもない」

否定する泰之に今度は秀介がニヤニヤする。

「隠すな隠すな」
「なんだよ、隠すなって。なんのこと?」

秀介の含みのある言い方に、総司が食いついた。

「あれ、総司は知らねえの? 皆知ってるもんだと思ってたわー。泰之もこいつも、大学時代お互い好きだったんだよ。なあ?」

その言葉は私と泰之をただ驚かせた。私は泰之が好きだった。けれど泰之が私を好きだとは思っていなかった。多分、泰之も同じように思っていたのかもしれない。お互いに好きだったのに、何も言わないまま別れていた。あんなに大切だったのに。
気まずい空気が流れる中、声を上げたのは総司だった。私たちより驚いている。

「だから泰之のこと、気にしてたのか……」
「そうだと思うぜー。じゃなきゃ今のことまで心配しねえだろ。二人とも昔から好きだったんだろ? 実は今も好きだったりして」

冗談でも今は触れてほしくなかった。秀介のふざけ半分の言葉に俯いていると瑞貴が乱暴にジョッキをテーブルに置いた。

「秀介、ふざけすぎだ」

瑞貴の声が低くなる。普段は女性っぽいけど怒ったり熱が入ったりすると本来の性別が戻ってくる。目つきを鋭くする瑞貴に秀介は面倒くさそうな顔をした。

「んだよ、酒の席だろ。流せよ」
「あんたのはタチが悪い。泰之は結婚してるんだ。昔の話持ち出して、引っ掻き回すな」

瑞貴が強く言うと、秀介は小さく謝った。瑞貴はやれやれという溜息をついて再びジョッキを持つ。

「泰之もあんたも気にしちゃだめー。ほら、グラス持って! 飲むわよ!」

瑞貴の明るさに救われた半面、私は正面にいる泰之の顔を見ることができなかった。


本日のシナリオ公開はここまで☆
次回の更新をお待ちください!

※製作上の都合等により、実際に収録される内容とは異なる場合があります。予めご了承ください。

2017年7月26日発売
禁断情事:妻帯者と私
出演:杉崎和哉 ほか
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