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【ブーケ】禁断情事:ホストと私 ステラワース限定版 シナリオ公開(4)


お待たせいたしました!
ドラマCD「禁断情事:ホストと私」のシナリオ公開を更新です☆

今回も正海春人先生が読みやすく、小説風に書き換えてくださってますよ☆

通常版出演

皇帝/伊藤ヒロ/泥左衛門/飯田 進/横良 翔/船木ふな
金剛山寿一/小山田 樹/秦 弥助

ステラワース限定版出演

皇帝/船木ふな

連動購入特典出演

皇帝/伊藤ヒロ


Part.4「『渚皐月』を辞める時」

正人くんが店を辞める。初めて聞くことに、私はただ小さく息を呑んだ。けれど正人くんは随分前から決めたいたのかもしれない。鼓動も、声もすごく落ち着いていた。ふと客である愛さんにはっきりと告げる。

「俺がホストを辞めようと思ったのは彼女のことを考えたからだよ」
「どういうこと……?」

震える声で尋ねる愛さんに正人くんは「ごめん」と呟いた。そして彼女が『恋』をした渚皐月として、言葉を選んでいた。正人くんはホストの時とプライベートは完全に分けている人だったから。

「君が想ってくれたことは嬉しいよ」
「なら……!」
「だけど君が見てるのはホストクラブの渚皐月なんだ。本当の俺は君が思うような男じゃない」
「そんなの関係ないわよ!だいたい何で……っ、何でその女なのよ! その女は皐月になんのプラスにもならないのよ!?」
「……損得で好きな子を選んだりしないよ」

愛さんはそう説明する正人くんを否定した。お金を使ってくれる子が好きなんだと、自分のことが好きなんだと詰め寄った。ホストだからそういう一面があってもおかしくはない。けれど正人くんをそんな風に見ないで欲しかった。正人くんがホストを続ける理由を知っていたから余計に辛くなる。

「じゃあ……皐月は……私に、全然気持ちがなかったってこと……?」
「俺は目標のために、お金のためにただ優しい言葉を並べてただけだ」
「っ! ひどい……ひどいよ……皐月……あんなに、優しくしてくれてたのに……」
「ひどいことを言ってると思う。でもこれが俺の本心だ」
「……っ」
「ホストを辞めてでも、自分がどう思われても……大事にしたい子なんだ」
「どうして……? その子なんて、何も持ってないじゃない……!」

愛さんの言う通りだ。正人くんに釣り合うだけの容姿も、正人くんに貢献できるだけのお金も私は持っていない。ごく普通の会社員で何も持っていないのは事実だったから。こうして正人くんに守られるほどの女じゃないことはわかっている。だから甘えてちゃいけない。そう思って正人くんから離れようとしたけど、その腕の力は一層強くなった。

「……っ、こいつは沢山のものを持ってんだよ。優しいし、俺が辛い時は傍に居てくれる。しかもそれ、無意識なんだぜ? 打算も見返りもなんも考えねえし……」

正人くんの口調が渚皐月ではなくなっていた。少し怒っているみたいで、愛さんが困惑していた。本当に、渚皐月としての正人くんしか知らないようだった。

「ずっと憧れて、好きだった女の子だから……俺の心には、誰かが入る隙間なんてない」
「……っ、店に言うわよ? 恋愛、禁止なんでしょ?」
「構わない」
「ナ、ナンバーワンになってこれからって時に……? 皐月は、それでいいの……?」
「俺のこれからの目標は、彼女に俺が必要だってずっと思い続けてもらうことだから。そのために俺には進むべき道があるって思ってる」

迷いのない正人くんを前に、愛さんは何も言えなくなっていた。玄関の扉が閉まり、静かな時間が戻ってくる。
正人くんが私を想ってくれていることはすごく嬉しいけれど、それでも涙を流して去って行った彼女の背中を思い出すと、胸は軋むばかりだった――。


本日のシナリオ公開はここまで☆
続きはCDでお楽しみください!

※製作上の都合等により、実際に収録される内容とは異なる場合があります。予めご了承ください。



2017年5月31日発売
禁断情事:ホストと私
出演:皇帝 ほか
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