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【ブーケ】禁断情事:ホストと私 シナリオ公開(5)


お待たせいたしました!
ドラマCD「禁断情事:ホストと私」のシナリオ公開を更新です☆

今回も正海春人先生が読みやすく、小説風に書き換えてくださってますよ☆

通常版出演

皇帝/伊藤ヒロ/泥左衛門/飯田 進/横良 翔/船木ふな
金剛山寿一/小山田 樹/秦 弥助

ステラワース限定版出演

皇帝/船木ふな

連動購入特典出演

皇帝/伊藤ヒロ


Part.5「繋がりを破られて」

桐生くんは私に一枚のメモをくれた。それは仕事用の連絡先ではなく、プライベートのもの。
「クラスメイトだろ、俺たち」と言った桐生くんも、もしかしたら当時のことを懐かしく思ってくれていたのかもしれない。
驚くことはあったけど、桐生くんは桐生くんのままだった。どこかふわふわする気持ちを抱えている自分に気付くとくすぐったい。
そんな気分でいた時、不意に背後から見知らぬ声に呼び止められた。

「先ほどはご来店いただき、ありがとうございました」
「ご来店ってことは……ああ、ホストクラブの」

振り向くとスーツを着た男性が立っていた。笑顔だけどその人の纏う空気は鋭くて、学がすぐに対応してくれたことに内心ほっとしていた。けれど彼の用は私にあったようで……。

「そのメモは皐月からですか?」
「はい」

オーナーだと名乗ったその人は桜庭さんと言うらしい。桜庭さんは笑顔のままは私が持っているメモに視線を向けていた。そして――。

「なっ!? 返せよ。それは正人がこいつに……」

桜庭さんは私が持っていたメモを取り上げた。学が掴みかかる勢いで言うと笑顔のまま桜庭さんは続けた。

「うちの店では女性との個人的なお付き合いは禁止しています」
「個人的なって……友達だろ!」

学がそう主張した瞬間、桜庭さんから笑顔が消えた。

「……友達? 関係ないな。それに客以外の女は正直邪魔でね」

桐生くんがくれた連絡先のメモはビリビリと破かれて、夜の闇に消えて行った。

「皐月はうちの看板の一人なんだよ。この店には皐月を目当てに来る女が山ほどいる。そんなあいつにプライベートで仲が良い女がいるのは困るんだ。もしそれで客が離れたらどうしてくれる? 離れた分の売り上げを、君がカバーしてくれるのか?」
「お前なあ……!」
「はあ……用件はそれだけだ。うちの商品に関わるな」

桜庭さんはそれだけ言うと踵を返した。何故ここまでされなきゃいけないのだろうと思いながら、私は掴みかかろうとする学を止めていた。


本日のシナリオ公開はここまで☆
次回更新をお待ちください☆

※製作上の都合等により、実際に収録される内容とは異なる場合があります。予めご了承ください。



2017年5月31日発売
禁断情事:ホストと私
出演:皇帝 ほか
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