【ブーケ】禁断情事:執事とお嬢様 シナリオ公開(12)
- 2017年02月7日
- bouquet
お待たせいたしました!
ドラマCD「禁断情事:執事とお嬢様」のシナリオ公開を更新です☆
今回も正海春人先生が読みやすく、小説風に書き換えてくださってますよ☆
通常版出演
平井達矢/TOSAKA/神月あおい/鞠男.net/笹崎こじろう
ステラワース限定版出演
平井達矢/TOSAKA
連動購入特典出演
平井達矢/TOSAKA/鞠男.net/笹崎こじろう
Part12「あなたが望むなら」
いつも眠るベッドの上。大きすぎるそれはいつも空いたところが冷たくて、触れると無性に寂しくなった。けれど今日は違う。少し手を伸ばせば温もりがある。それだけで自分の部屋がいつもとは違う、特別な空間に思えた。
私の想いを受け止めてくれた小林の表情は、執事の顔ではなかった。甘く笑みを浮かべて私を見つめていた。これが小林の想い人に向ける表情……。それが自分に向けられているのだと自覚すると幸せと恥ずかしさでいっぱいだった。
「まさかこのような形でお嬢様に想いをお伝えする日が来るとは……やはり私はお嬢様にだけはどうあっても敵わないようですね」
「あなたに隠し事なんてさせないわ」
強気に返すと小林は困ったように微笑んだ。小林の本心を聞くには私から動いた方がいい。それがわかったのはこの数十分のことだった。私のことを考えてくれるあまり、心を殺す。それが小林のやり方だと知ったから。
「私の本音を聞いてしまったら幻滅しますよ」
「しないわ。だから言って……全部」
「……一つは、叶いました」
そう言うと小林はそっと私に触れた。
「この細いお体を抱きしめたい……そう思っていました」
「他には……?」
小林の願いなら何でも叶えてあげたい。今まで小林が私の願いを叶えてくれていたように。
私が言うと小林は望みを、本音をまた一つ零してくれた。それは私にとってはとてもハードルの高いものだったけど小林のためなら怖くはなかった。私から初めて短いキスをすると小林は驚いて目を見開いた。
「……っ、これでいいの?」
「なっ……お嬢様」
「だ、だからこれでいいのかって聞いてるの」
「……っ、そうですね……欲を言えば……んっ……」
小林からの初めてのキス。それは想像していたキスとは違っていて、頭の芯まで痺れさせるような、深くて濃厚なものだった――。
本日のシナリオ公開はここまで☆
次回更新をお待ちください☆
※製作上の都合等により、実際に収録される内容とは異なる場合があります。予めご了承ください。
好評発売中
禁断情事:執事とお嬢様
出演:平井達矢 ほか
ご購入はこちら
ステラワース限定版のご購入はこちら