【petit】佐和真中だらけ～彼とはじめての♡～ 双子の幼馴染 イントロダクション
- 2017年01月22日
- petit
お待たせしました……！
3月発売 〇〇だらけシリーズ「佐和真中だらけ～彼とはじめての♡～」ステラワース限定版に収録される人気第4位 双子の幼馴染のイントロダクションを更新です☆
“あなた”には幼い頃からずっと一緒に過ごしていた直樹と晴樹がいた。
ずっと一緒にいることが当たり前。
それは変わらないものだと三人が信じていた。
しかしそれが叶うのは幼かったから。
成長するにつれてそれが難しいものだと、それぞれが感じ始めていた――。。
◇
高校に上がると、いつしか“あなた”は二人から離れるようになった。
理由を聞いても何も言わない。
兄である直樹は何となく察しはついていた。
だが“あなた”が争い事を嫌うことも知っている。
だからこそ踏み込めなかった。
頭では“あなた”のためだと理解している。
だが開いてしまった距離に直樹は胸が張り裂けそうな想いを抱えていた。
――お前が望むなら、俺は何でもするのに。
他は要らない……お前だけが欲しいんだ――。
◇
一方、弟の晴樹も“あなた”が同級生の女子の間で浮いているように見えていた。
だから何度も声をかけた。
だが、声をかけても曖昧に作り笑いを浮かべるだけで、逃げるように“あなた”は離れた。
他の女子に聞いてもはぐらかされるばかり。
その背を追いかけたくても、追えない状況になっていた。
小さな背中を見つめて、拳を握ったのは何度あったかわからない。
――愛想笑いなんてすんなよ……。
お前が笑わねえなら俺だって笑えねえんだよ――。
◇
高校時代に離れてしまった双子と“あなた”。
ずっと気になっていて、双子は何度も“あなた”の家を訪ねた。
だが、まともに話せるのは限られた時だけだった。
家族ぐるみで行く花火大会や、忘年会や新年会。
そこで話せることは少なくて、結局原因を聞けることはなかった。
◇
まともに話せないまま月日が流れて、ある日その話は突然双子の元に転がり込んできた。
それは“あなた”の母親からの話だった。
家を二日ばかり空けるから娘のことが心配だという内容だ。
その話を聞いた双子は“あなた”のボディガードをすることになった。
小さいころは何度も来ていた“あなた”の家。
双子は少しだけ緊張しながらインターホンを押した。
それは三人の止まっていた時計が再び動き出す合図。
今、止まっていた三人の時間が再び回り始める――。
今回の更新はここまで！
次回更新をたのしみにお待ちください♪
2017年3月24日発売予定
あなたの１票で収録エピソードが決まる！
○○だらけシリーズ
ドラマＣＤ「佐和真中だらけ～彼とはじめての♡～」
出演：佐和真中
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