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Velvet Voice(ベルベットボイス)レーベルリリース一覧

【petit】佐和真中だらけ~彼とはじめての♡~ 生徒と先生 イントロダクション

  • 2017年01月21日
  • petit

お待たせしました……!
3月発売 〇〇だらけシリーズ「佐和真中だらけ~彼とはじめての♡~」人気第3位 生徒と先生のイントロダクションを更新です☆


その生徒・森口優太はどこにでもいる普通の生徒だった。
特別素行が悪いわけではない。
成績も普通に勉強していれば上位を取れる。
だが春が終わる頃、森口は授業を休むようになった。

森口は眠れない日々が続いていた。
その度に体調を崩しては保健室へ行く。
そんなことの繰り返しだった。

――俺はずっとこの調子なのかもしれない。

森口は白い天井を眺めて将来に不安を抱えていた。

夕方のチャイムの音を保健室で聞いて、森口はのろのろと起きあがった。
カーテンに手を伸ばしかけて、開けるのをやめた。
まだ、しばらくここにいたかった。

ぼんやりしていると保健室の扉が開く音がして、森口は身を固くした。
保健の先生かもしれない。
そろそろ帰るように言われるだろうか。
不安に思っているとカーテンが開いた。

「先生……」

担任である“あなた”の姿に森口は俯いた。
保健室に行きたいと訴えたのも“あなた”の授業中だったからだ。

「すみません……ホームルームも出なくて……」

小さくなる森口の横に“あなた”は腰かけた。
怒るわけでも帰れと言うわけでもなく、額に触れて森口の熱を確認する。

「だ、大丈夫です……」

むしろ森口は不意に触れられたせいで熱くなりそうだった。
女性らしい細い手首が視界にちらつく。
目を伏せれば胸の膨らみがあって、森口の心臓は大きな音を立てた。

今までも何度か様子を見に来ていた“あなた”。
森口はその優しさに憧れのような気持ちを抱いていた。

保健室に自分の様子を見に来てくれる度に、森口の胸は苦しくなった。

不眠の原因が『受験』から『恋』に変わるまで時間はかからなかった――。


今回の更新はここまで!
次回更新をたのしみにお待ちください♪

【SAMPLE入り】優等生_トリミング済

2017年3月24日発売予定
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○○だらけシリーズ
ドラマCD「佐和真中だらけ~彼とはじめての♡~」
出演:佐和真中
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