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【密カレ】同級生の彼と体育倉庫で……(出演:悠輝タクト) シナリオ公開(7)

ドラマCD「密室に閉じ込められて、気になる彼にあんなコトやこんなコトをされちゃうシリーズ:同級生の彼と体育倉庫で……」のシナリオ公開 第7回です!

そして、今回もシナリオはドラマCDのシナリオを担当して下さった「Hayami」様が書いてくださいました~☆

お楽しみください♪


「ヒミツの場所は立ち入り禁止」

作:Hayami

雨の音は体育倉庫の外から途切れることなく、聞こえていた。けれど、私には雅也の鼓動の方が随分と大きく聞こえる。こんなに近くにいることに、私は戸惑っているのに、嬉しいという気持ちの方が大きく感じられた。

「ずっと君のことが好きだった。でも、君は僕のこと、男として見てる素振りはなかったし……。告白する勇気が持てなかったんだ」

雅也の告白に何だか切なくなる。

雅也も全く私と同じ気持ちだったんだ……。

こうして、彼の口から、過去の想いを聞いているのは不思議な気持ちだった。
こんなことなら、あの時、勇気を振り絞って、雅也に好きだと伝えれば良かった。私たちはよく二人きりになったし、好きだと伝えられるチャンスはいくらでもあったのだ。そうすれば、きっと、今頃、私たちの関係は違っていたかもしれない。

「君が上京しようか悩んでるって相談してくれたことがあったよね?」

「うん……」

「僕は君のことを応援したくて背中を押したけど、心のどこかで地元に残って欲しいって気持ちもあった」

「……」

「僕は地元の大学に進学が決まってたし、君とはなかなか会えなくなっちゃう。だから、君のことは全部忘れようって思ったんだ。でも、君と全く連絡が取れなくなった時、君の答えがノーでも、たとえその後、気まずくなったとしても、自分の想いは伝えておけば良かったって、すっごく後悔した。僕はあの時と同じ後悔はしたくない。だから、君にちゃんと伝えたいんだ」

「雅也……」

あの時の気持ちが、昨日のことのように、思い出される。
私は雅也のことがとてもとても好きだった。それは今でも変わらない。
ずっと気付かない振りをしていた。気付いたからって、私には何も出来ないことがわかっていたから。けれど、今は違う。今、雅也は私の目の前にいて――。

真っ直ぐに気持ちを伝えてくれる雅也をじっと見据える。

「好きだよ、君のこと。今日だって、友達から、たまたま、君がこっちに帰って来てるって聞いて、もしかしたら、文化祭に来れば、君に会えるんじゃないかって思ったんだ。会いたかった。会って、気持ちを伝えなきゃ、前に進めない気がしたんだ」

「……」

「ごめん。こんなこと急に言われても困るよね。今のは忘れ……」

「私も好き」

私は雅也が皆まで言い終えるより早く、口を開いていた。
もう気持ちは抑えきれなかった。

「今、なんて……」

驚いたように雅也は私を見ている。私は雅也の瞳をじっと見据えて言った。

「雅也のことが好きなの」

「ホント……? ホントに僕のこと……」

「うん……」

私は大きく頷く。
もっと気の利いた言葉を言いたかったけれど、こういう時に限って、シンプルな言葉しか私の頭には浮かばない。何年も思っていたはずなのに、私の中にある一番大きな想いは、“好き”の一言に勝るものはないのだろう。

「うわー……嘘みたい……!」

雅也は信じられないと言ったように視線を漂わせた後、嬉しさを噛み締めるように満面の笑みを浮かべた。

「やったー!! すっごく嬉しい!!」

雅也は子どものようにガッツポーズをする。そして、ハッとしたように私を見た。

「って、ごめん……。はしゃぎすぎだよね……?」

「ううん」

私の言葉に雅也は恥ずかしさを誤魔化すように笑って見せた。

「……でも、これで君と僕は、恋人同士ってことだよね……?」

「うん」

雅也は照れたように笑いながら、私のことをぎゅっと抱きしめた。

「幸せだなぁ……」

抱き合ったまま、雅也はしみじみとつぶやいた。

こんな風に同じ気持ちでいられるって、本当に幸せなことだよね……。

私が幸せに浸っていると、雅也は抱きしめていた腕を緩め、私の唇にそっと自分の唇を重ねてきた。

柔らかな感触が伝わってきて、鼓動がどんどん速まっていく。期待と恥ずかしさが入り混じった気持ちに翻弄される私をよそに、雅也の口づけは次第に激しくなっていった。

「ん……」

吐息が漏れるとすぐにまた雅也の唇が私の唇が塞ぐ。そして、そんなことが何度か繰り返された後、私の唇をこじ開けるように彼の舌が割って入ってきた。私はその度に雅也の腕をぎゅっと掴む。

一体、どれくらいそうしていただろう。

ふいに雅也が離れ、切なげな目で私を見た。

「ねぇ……君のこと、僕のものにしてもいい?」

それって……。

私は何の迷いもなく、甘えるような雅也の声に静かに頷いていた。

「優しくするね――」

耳元で聞こえた雅也の声はいつもとは違う艶のある声だった――。


 

今回のシナリオ公開はここまで!

次回更新をお待ちください♪

※製作上の都合等により、実際に収録される内容とは異なる場合があります。予めご了承ください。

2015年4月29日発売予定
密室に閉じ込められて、気になる彼にあんなコトやこんなコトをされちゃうシリーズ
同級生の彼と体育倉庫で……

出演:悠輝タクト
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