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【かれピロ】一目惚れ彼氏と夜桜デートのあとで♡編 シナリオ公開(5)

大変お待たせいたしました!
6月発売の「大好きな彼とHして腕まくらでピロートークされちゃうシリーズ:一目惚れ彼氏と夜桜デートのあとで♡編」のシナリオ公開更新です!

 

彼の部屋に着くと、彼は“あなた”をベッドに座らせ、ワインとグラスを持って戻ってきた。


「はい、どうぞ。まだ飲める……よね?」

彼はグラスにワインを注ぐと、“あなた”に差し出す。
赤い液体がグラスの中で揺れていた。

「酔ってはないけど……」

「だと思った。ふふ、君のお酒の強さは十分知ってるからね」

「私だって酔うことあるんだよ」

「ああ、もちろん酔っても大丈夫。僕の部屋なんだから、気兼ねなく飲んで。美味しいワインなんだ」

「今夜の桜に、乾杯」

「乾杯」

グラスを軽く掲げ、“あなた”と彼はワインを口に運ぶ。

「……本当だ」

「ね、そうでしょ」

彼はそう言って、グラスに残っていたワインを飲み干すと、すぐにグラスに注いだ。

「ん……。……桜、綺麗だったね」

「うん」

「でも、君の方がもっと綺麗だけど」

彼の言葉に“あなた”は動揺して、手元を狂わせてしまった。
ワインはグラスを伝い、赤いシミがシャツに広がっていく。

「何言って……」

「ふふ、ワイン、こぼしちゃったね。大丈夫?」

彼は持っていたグラスをサイドテーブルの上に置くと、“あなた”のシャツに触れた。

「シャツ、染みになるね……。どうして上手に飲めなかったのかな」
「もしかして、飲ませて欲しくてわざとこぼしたの?」

「そんなつもり……」

彼は“あなた”の肩を抱き寄せると、“あなた”の持つグラスに手を伸ばした。

「貸して。口移しで飲ませてあげる。ほら、飲んで」

彼はワインを口に含むと、“あなた”の唇に自分の唇を重ねる。
しかし、“あなた”は上手に口を開けずに、ワインは口元を伝い、再びシャツに赤いシミを作ってしまった。

「ちゃんと飲まなくちゃ。ふ……。やっぱりわざとこぼして、僕を誘ってるのかな……」

彼は“あなた”の胸元にこぼれたワインを舐め取ると、“あなた”を試すように言う。

「違う、のに……」



“あなた”は困ったようにつぶやいた。

 

今日の公開はここまで!
次回の更新をお待ちください☆


2017年6月28日発売
大好きな彼とHして腕まくらでピロートークされちゃうシリーズ
一目惚れ彼氏と夜桜デートのあとで♡編

出演:四ツ谷サイダー
※本作は「一目惚れ彼氏と高級ホテルで♡編」をお聞きいただかなくともお楽しみいただけます。
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