【かれピロ】仲良し彼氏と誕生日に♡編　シナリオ公開（3）

ドラマCD「大好きな彼とHして腕まくらでピロートークされちゃうシリーズ:仲良し彼氏と誕生日に♡編」シナリオ公開を更新しました☆
今回もHayami先生が読みやすくかきかえてくださってますよ☆

“あなた”と彼はケーキを食べつつ、シャンパンを飲んでいて――。

 

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「……にしても、俺らも今年で卒業かー。今みたいに、サークルのみんなで騒げなくなんのは、ちょっと寂しいな」

「そうだね」

「まあ、俺らは二人とも、もう就職先決まってるし。単位もほぼ取り終わってるから、残りは思いっきり遊ぼうぜ」

「うん」

「お前が好きだって言うから、イチゴとかすげー乗ってるの買ってきたけど……女はこういうの好きだよなー……」

彼はケーキを見ながら言う。けれど、フォークでそれをすくおうとはしなかった。

「……隼人」

「ん？」

「ケーキ、もういらないって思ってるでしょ」

「……えっ。なんで分かったんだよ。すげーなお前。うん、もう甘いの食えない。…………あげる」

彼は“あなた”の方にお皿を押す。

「ホールにしなきゃよかったのに！」

彼のその態度に“あなた”は思わず少し大きな声で言う。

「いやだからさ、ホールじゃねーと誕生日って感じしねーじゃん？
小さいケーキじゃつまんねーし」

「まだ残ってるのは誰が食べるの」

「へ？　残りはお前が食えよ。お前に買ったケーキなんだから。　誕生日なんだから好きなだけ食え。俺が許す！」

「何それ！」

「そのくらい食えるだろ、甘いもん好きなんだし。いいじゃん、全部食ってどんどん丸くなれ」

「もう！」

“あなた”は唇を尖らせ、彼を軽く叩いた。

「いって！　なんだよ叩くなよ！　仕方ねぇだろホール買っちまったんだから！」

「隼人が少ししか食べられないことくらい分かってたじゃん！」

「うるせーな、店で見たときは食えると思ったんだよ！」

「…………」

「………………………ふっ……」

彼は沈黙に耐えられず、吹き出した。“あなた”もそれにつられて吹き出す。
売り言葉に買い言葉になったものの、あっという間に険悪な雰囲気は解消されていた。

「ははっ……。こんな日まで喧嘩とか、マジで笑えるな」

「だね。ごめん、隼人は私のために買ってくれたんだよね」

「いや、俺も悪かった。せめてもう少し小さいのにしとけばよかったわ。……なんかさ、俺らって喧嘩ばっかりだけど、結局別れねーよな」

「そうだね」

「相性いいんだろ、きっと。……もう、お前以外の奴と付き合うとか、考えらんねーし」

 

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彼の本心が垣間見えたようで、“あなた”はなんだか嬉しかった。

 

 

今回のシナリオ公開はここまで！
次回の更新は【　5月16日　】を予定しています！

※製作上の都合等により、実際に収録される内容とは異なる場合があります。予めご了承ください。

 

※画像はイメージです

2016年6月29日発売予定
大好きな彼とＨして腕まくらでピロートークされちゃうシリーズ
仲良し彼氏と誕生日に♡編
出演：杉崎和哉
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