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【淫魔】一途な誘惑・多情な誘惑 シナリオ公開(3)


柊三太さん出演!ドラマCD「淫魔:一途な誘惑・多情な誘惑」(9月28日発売予定)シナリオ公開更新♪

 

一途な淫魔の“お前が私に精気を吸われることが嫌だと言うなら、無理やり奪おうとは思わない。お前の気持ちを聞かせてほしい……”という問いに“あなた”は大きく一つ頷いた。“あなた”の頷きに一途な淫魔の表情が変わる。その頷きが肯定の意味だということを“あなた”の表情から彼はすぐに察していた。


 

「……っ、本当に、いいのか……?」

“あなた”は再度頷いた。

「ありがとう……」

一途な淫魔は“あなた”の優しさに胸がいっぱいになり、その喜びと感謝からぎゅっと抱きしめた。

「柔らかい……。お前の温かい身体を抱きしめていると、それだけで満たされるような気がする。深く……心の中にしみこんでいくようだ。口づけてもいいか?」

“あなた”は声に出して返事をするのが恥ずかしくて、一途な淫魔の腕の中で小さく頷く。

「……甘く、濃い精気の香りがする……。私の身体が、お前を求めている。お前だけが……、こんなにも私の心を揺さぶる……。もっと味わわせてくれ……」

一途な淫魔は“あなた”の返事を待たずに、再び“あなた”の口を自分の唇で塞いだ。“あなた”は一途な淫魔の口づけが深くなる度、その快感に身じろぐ。ただ唇を重ねているだけなのに、今までに味わったことのない甘い快感が口の中を満たしていくことに躊躇わずにはいられなかった。

「この精気の味……最高だ……!」

一途な淫魔は唇を離すと、満足げに“あなた”を見つめる。

「……怖いくらいに、夢中になってしまう……。お前の甘い香りが、私を捕らえて放さない……」

一途な淫魔は夢中になって、“あなた”の唇を奪う。彼のその勢いに“あなた”はたじろいだ。

「悪い、怖がらせるつもりはなかったんだ。ただお前の香りに呑まれてしまって……理性を失いかけていた。だが……大丈夫だ、ゆっくりしよう」

一途な淫魔は申し訳なさそうに“あなた”から身体を離すと、切なげな表情のまま微笑む。
彼のそのしぐさに“あなた”の胸はなぜだか締めつけられるような気がした。

一途な淫魔は冷静さを取り戻すと、少し照れくさそうに“あなた”を見た。“あなた”が彼の微笑みを受け止めたことを確認すると、一途な淫魔はそっと“あなた”に触れ、そのまま“あなた”を抱き上げ、ベッドへ向かう。

「そこに横になってくれ」

一途な淫魔は“あなた”をベッドの上に下ろすと言った。

“あなた”は彼に言われた通り、ベッドに横たわった。今から何が行われようとしているのかを考えるだけで鼓動が速くなる。まるで、一途な淫魔との行為を待ちわびているようだなと思い、“あなた”の心は恥ずかしさでいっぱいになった。けれど、それを一途な淫魔に悟られないように平静を保とうと必死で務めた。

「急に全てを求めたりしない。だから身体の力を抜いて、楽にしてくれ。さあ、もう一度口付けをしよう」

一途な淫魔は“あなた”の顎を持ち上げると、静かに唇を重ねた。ゆっくりと彼の舌が“あなた”の唇を割って侵入してくる。“あなた”は自然と彼を受け入れていた。
彼が唇を離した瞬間、“あなた”は“もっと……”と思い、気恥ずかしくなる。よほど、うっとりとした表情を浮かべていたのだろう。そんな“あなた”を見た一途な淫魔は小さく笑った。

「ふふ、気に入ったか? また香りが甘さを増したぞ」


一途な淫魔は“あなた”の顎を再度持ち上げ、更に深く口づけた。彼の舌はまるで別の生き物のように“あなた”の口の中で優しく激しく蠢いた。

次回は、【 8月20日 】更新予定!

お楽しみに☆

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2016年9月28日発売予定
ドラマCD「淫魔」
一途な誘惑・多情な誘惑
出演:柊三太
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