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第2弾「マニアな誘惑・ウブな誘惑」シナリオ&場面カット公開開始

お待たせいたしました、
ドラマCD「淫魔」第2弾「マニアな誘惑・ウブな誘惑」より、
シナリオ公開スタートです!

その1シーンをイメージした、
サマミヤアカザ先生による描き下ろしイラストと併せてお届けします。
本日は記念すべき第1回目ということで、なんとプロローグを丸ごと公開です❤

ある夜、眠れるあなたの元へ、貴女好みの同じ姿に、
まったく違う心を宿した、二人の淫魔が現れて……?

第2弾「マニアな誘惑・ウブな誘惑」場面カット1

時計の秒針の音だけが静かに響く“あなた”部屋の静寂を破って現れたのは、
金の瞳を持つ一人の“淫魔”。
彼は、荒っぽい足音を立てながら“あなた”の枕元へとやってきて――?

ウブ淫魔「おっと……。……へへ、なんだ、忍び込むのなんて
簡単じゃねぇか。で、問題のオンナは……。ああ、いたいた……」

ウブ淫魔「こいつからいい匂いが漂ってきてたんだな。
へえ……近くで見ても悪くねぇ」

そこへ革靴の音を響かせながら、もう一人の淫魔が現れる。
彼は金瞳の淫魔と同じ容姿だけれど、赤い瞳にモノクルをかけている。

マニア淫魔「……何が、悪くないんですか?」

ウブ淫魔「っ……!?」

突然声をかけられて、驚く金瞳の淫魔。

ウブ淫魔「なっ……お前、いつからそこに!?」

マニア淫魔「小一時間ほど前からです。あなたがバタバタと音を立てて
転がり込んできたところも、見ていましたよ」

ウブ淫魔「バタバタって……そんなにうるさくねぇだろ!」

マニア淫魔「……足音だけでなく声量も静寂とは程遠い男ですね。
頭痛がします」

ウブ淫魔「ちっ……。別に、こいつが起きなかったんだからいいだろ」

マニア淫魔「普通なら起きていますよ。ですが、今は眠りが深くなる
催眠をかけたところですから……簡単には起きないでしょう」

ウブ淫魔「催眠? ……なんでまた?」

マニア淫魔「愚問です。寝起きは朦朧としていた方が、言うことを
聞かせやすいではありませんか」

ウブ淫魔「……そ、そういうもんなのか?」

マニア淫魔「……? ふふ、わかりました。さてはあなた、童貞……」

金瞳の淫魔が、赤瞳の淫魔の口を手で覆い、その先の言葉を遮った。

マニア淫魔「んぐっ……」

ウブ淫魔「だーっ! べ、別にそういうことじゃねーし!」

赤瞳の淫魔が、その口を覆った手を振り払う。

マニア淫魔「……あなた、少しは静かにできないんですか?」

ウブ淫魔「俺はいつだって冷静だぞ」

マニア淫魔「どの口がそんな戯言を……」

言い争いの声に、“あなた”は目を覚ましてしまう。

マニア淫魔「……? ああ、目が覚めてしまいましたか」

ウブ淫魔「……っ。……よ、よお」

マニア淫魔「ふん……。かろうじて、催眠は効いていたようですね。
半覚醒状態のようだ」

マニア淫魔「……今からこの状況を説明してあげますから、
ちゃんと理解しなさい。
私は淫魔です。あと……この野暮な男も一応は。
あなた、淫魔はご存知ですか?」

ウブ淫魔「……あ、首振った。なんだよ、あんまぼーっとしてないじゃん」

マニア淫魔「誰かさんのせいで、催眠が中途半端なところで
途切れてしまいましたから」

ウブ淫魔「ん、誰のこと言ってるんだよ?」

マニア淫魔「……本当に分からないのだとしたら、愚鈍にも程がありますよ」

ウブ淫魔「……だめだ、さっきからお前の言ってる単語、
難しすぎてよくわかんねぇ」

マニア淫魔「は……?」

ウブ淫魔「おい、オンナ。俺たちは人間の精気を奪って生きる淫魔だ。
淫魔ってのは、インランの淫に、アクマの魔。漢字を聞けば、
わかりやすいだろ?
要は、これからお前は俺たちの餌になるってことだ」

「餌」という言葉に本能的な危機感を持ち、朦朧としながらも逃げようとする“あなた”。
しかしその腕は、赤瞳の淫魔に掴まれてしまった。

マニア淫魔「おっと……。ふふっ、無駄ですよ。私たちから
逃げられるなどという幻想は、ハナから抱かない方がいい」

赤瞳の淫魔が、“あなた”の耳元に口を近づけ、囁く。

マニア淫魔「それとも……そうやって、わざと私を
興奮させようとしているのですか?
でしたら、それは正解かもしれませんね。私は、
あなたのそういう初々しい反応が、たまらなく愛おしい……」

怪しく笑うこの男に言い知れない恐怖を覚え、“あなた”は、その手を振りほどく。

マニア淫魔「おっと」

しかし、今度は目の前で待ち構えていた金瞳の淫魔に抱きとめられる。

ウブ淫魔「……おい、待てって。あいつも言ってただろ。
俺たちに力で敵うと思うな。
……今だってあいつ、わざと力ゆるめて、お前を泳がせたんだぞ。
なんつーか、あいつって性格悪くねぇか?
……まあいいや。そんなことよりさ……」

“あなた”の耳に熱い吐息がかかるほどの距離に、口を近づけてくる淫魔。

ウブ淫魔「俺にお前を食わせろよ。すっげー美味そうな
匂いがするんだ。……大丈夫だって、
ちゃんと気持ちよくしてやれる……はずだし?」

マニア淫魔「ずいぶんと自信がなさそうですね」

ウブ淫魔「っ……自信くらいあるっての!」

マニア淫魔「はあ……まあいいです。いずれにせよ、私たち淫魔が
かち合ってしまった以上、彼女にはどちらも相手してもらう他
ありません」

ウブ淫魔「え……でもさ。一人で二人を相手に、なんて……大丈夫なのか?」

マニア淫魔「さあ、私の知ったことではありませんよ。心配なら、
あなたが退けば良いのでは?」

ウブ淫魔「っ……それは無理だ。こんなすげぇ美味そうなやつ、
手放せねぇよ」

マニア淫魔「でしたら、彼女に頑張ってもらうしかありませんよね……?」

二人の淫魔が、“あなた”の耳元で囁く。

マニア淫魔「その怯えた目、いいですね……。ですが、
いずれあなたは、私が欲しくてたまらなくなります。
疼く下半身を揺らし、息を乱しながら私を求めるように
なるんです……。ふふっ……楽しみでしょう?」

ウブ淫魔「なあ、俺とイイコトしよう。……平気だって。
別に痛くしようとか思ってるわけじゃねぇからさ。
一度経験すれば、もうあとは溺れていくだけらしいぜ?
二人で、快楽ってやつに飛び込んでみよう……」

マニア淫魔「さあ、私と甘美な世界へ参りましょう……」

ウブ淫魔「絶対気持ちよくしてやるから、覚悟してろよ……?」

時計の秒針の音が、静かな部屋に響いている――
******

次は、いよいよ<マニアな淫魔編>を公開です❤
ぜひお楽しみに……

※製作上の都合等により、実際に収録される内容とは異なる場合があります。予めご了承ください。

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