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【密カレ】同級生の彼と体育倉庫で…… ステラワース限定版シナリオ公開(1)

大好評発売中☆

ドラマCD「密室に閉じ込められて、気になる彼にあんなコトやこんなコトをされちゃうシリーズ:同級生の彼と体育倉庫で……」のステラワース限定版シナリオ公開第1回です!

そして、今回もシナリオはドラマCDのシナリオを担当して下さった「Hayami」様が書いてくださいました~☆

お楽しみください♪


「初めてのお家デート♡」

作:Hayami

仕事を終えて帰宅すると、私は慌ただしく、料理を始めていた。

そろそろ、雅也が来る頃かな……?

私は壁時計をちらりと見ると、再び、鍋の中を覗き込む。
雅也の好物のビーフシチューの良い香りが鼻をついた。

しばらくすると、インターホンが鳴り、玄関のドアを開けると雅也がにっこり微笑んだ。
いつもとは違うスーツ姿を見て、私は思わず見惚れてしまう。

雅也って、やつぱり、カッコイイんだなぁ……。

「どうぞ」

「おっ邪魔しまーす」

私は雅也を部屋の中に招き入れる。雅也は靴を脱いでスリッパに履き替えると、私の後について、部屋の中へと入って来た。

「遅くなって、ごめんね……。残業長引いちゃって」

「大丈夫だよ。気にしないで」

「あー! いい匂い。もうご飯作ってくれてるの? ありがとう! 僕、君が手料理作ってくれるっていうから、すっごく楽しみにしてたんだ」

「うん。でも、私もさっき帰って来たところだから、もう少し待っててね」

私は言いながら、リビングへと足を踏み入れる。

「わー! すごーい! 女の子の部屋って感じだね!」

雅也は私の後についてリビングに入ると、嬉しそうに言った。
どうして、彼のテンションが上がっているのか、私にはいまいちわかなかったけれど、女の子の部屋を見慣れていないからかもしれない。
そう思うと、ちょっと嬉しかった。

「恥ずかしいから、あんまり見ないで」

私は言いながら、彼を振り向く。そんな私を見て、雅也は悪戯っぽく笑った。

「えー、いいじゃん。君がどんなところで毎日過ごしてるのか知りたいもん」

私だって、雅也の部屋がどんな部屋かは気になるけど……。

「僕さ、君の部屋に来ていいって言われた時、嬉しかったんだ。家に来ないとわからないことってあるでしょ? 部屋を見たら、君の生活が垣間見えるっていうかさ」

私はキッチンの前で立ち止まると、鍋の様子を見た。

良かった。美味しそうに出来てる。

雅也は私の近くにやって来ると、鍋の中を覗き込んだ。

「早く食べたいなぁ」

「ふふ、もうすぐ出来るよ」

「あっ、バッグ、あっちに置いていい?」

「うん」

私が答えると、雅也は鞄をローテーブルの横に置いた。

「ソファで座って待ってて」

「ふ~……」

雅也はソファに座ると、大きく息を吐き出す。

「大分、疲れてるみたいだね」

「今日、ちょっと仕事でトラブって、その対応に一日追われちゃってたんだ。すっごく疲れてたんだけど……」

彼はうんと伸びをして、私を見た。

「なんかやっとゆっくり出来た気がする! 君と一緒にいると落ち着くからかな?」

「ふふ」

雅也の言葉が嬉しくて、思わず笑みが零れた。

「それに今日初めて来たけど、君の部屋って、自分の家みたいにホッとする」

「良かった。ゆっくりしてて」

自分の家みたいって言われるのって、嬉しいなぁ……。

「落ち着きすぎて、なんだか、このまま寝ちゃいそう」

悪戯っぽく笑って言う雅也に「寝てもいいよ」と言って、私は再び、コンロに向き直った。

「やーだ。君の手料理食べるまで寝ない!」

きっと雅也は口を尖らせているんだろうな、と思いながら、私は料理の続きに取りかかる。
雅也に美味しいって言ってもらえたらいいな、と思いながら――。


 

今回のシナリオ公開はここまで!

是非ゲットしてくださいね♪

※製作上の都合等により、実際に収録される内容とは異なる場合があります。予めご了承ください。

2015年4月29日発売予定
密室に閉じ込められて、気になる彼にあんなコトやこんなコトをされちゃうシリーズ
同級生の彼と体育倉庫で……

出演:悠輝タクト
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