【密カレ】同級生の彼と体育倉庫で…… ステラワース限定版シナリオ公開(1)
- 2015年05月12日
- 密室に閉じ込められて、気になる彼にあんなコトやこんなコトをされちゃうシリーズ
大好評発売中☆
ドラマCD「密室に閉じ込められて、気になる彼にあんなコトやこんなコトをされちゃうシリーズ:同級生の彼と体育倉庫で……」のステラワース限定版シナリオ公開第1回です!
そして、今回もシナリオはドラマCDのシナリオを担当して下さった「Hayami」様が書いてくださいました~☆
お楽しみください♪
「初めてのお家デート♡」
作:Hayami
仕事を終えて帰宅すると、私は慌ただしく、料理を始めていた。
そろそろ、雅也が来る頃かな……?
私は壁時計をちらりと見ると、再び、鍋の中を覗き込む。
雅也の好物のビーフシチューの良い香りが鼻をついた。
しばらくすると、インターホンが鳴り、玄関のドアを開けると雅也がにっこり微笑んだ。
いつもとは違うスーツ姿を見て、私は思わず見惚れてしまう。
雅也って、やつぱり、カッコイイんだなぁ……。
「どうぞ」
「おっ邪魔しまーす」
私は雅也を部屋の中に招き入れる。雅也は靴を脱いでスリッパに履き替えると、私の後について、部屋の中へと入って来た。
「遅くなって、ごめんね……。残業長引いちゃって」
「大丈夫だよ。気にしないで」
「あー! いい匂い。もうご飯作ってくれてるの? ありがとう! 僕、君が手料理作ってくれるっていうから、すっごく楽しみにしてたんだ」
「うん。でも、私もさっき帰って来たところだから、もう少し待っててね」
私は言いながら、リビングへと足を踏み入れる。
「わー! すごーい! 女の子の部屋って感じだね!」
雅也は私の後についてリビングに入ると、嬉しそうに言った。
どうして、彼のテンションが上がっているのか、私にはいまいちわかなかったけれど、女の子の部屋を見慣れていないからかもしれない。
そう思うと、ちょっと嬉しかった。
「恥ずかしいから、あんまり見ないで」
私は言いながら、彼を振り向く。そんな私を見て、雅也は悪戯っぽく笑った。
「えー、いいじゃん。君がどんなところで毎日過ごしてるのか知りたいもん」
私だって、雅也の部屋がどんな部屋かは気になるけど……。
「僕さ、君の部屋に来ていいって言われた時、嬉しかったんだ。家に来ないとわからないことってあるでしょ? 部屋を見たら、君の生活が垣間見えるっていうかさ」
私はキッチンの前で立ち止まると、鍋の様子を見た。
良かった。美味しそうに出来てる。
雅也は私の近くにやって来ると、鍋の中を覗き込んだ。
「早く食べたいなぁ」
「ふふ、もうすぐ出来るよ」
「あっ、バッグ、あっちに置いていい?」
「うん」
私が答えると、雅也は鞄をローテーブルの横に置いた。
「ソファで座って待ってて」
「ふ~……」
雅也はソファに座ると、大きく息を吐き出す。
「大分、疲れてるみたいだね」
「今日、ちょっと仕事でトラブって、その対応に一日追われちゃってたんだ。すっごく疲れてたんだけど……」
彼はうんと伸びをして、私を見た。
「なんかやっとゆっくり出来た気がする! 君と一緒にいると落ち着くからかな?」
「ふふ」
雅也の言葉が嬉しくて、思わず笑みが零れた。
「それに今日初めて来たけど、君の部屋って、自分の家みたいにホッとする」
「良かった。ゆっくりしてて」
自分の家みたいって言われるのって、嬉しいなぁ……。
「落ち着きすぎて、なんだか、このまま寝ちゃいそう」
悪戯っぽく笑って言う雅也に「寝てもいいよ」と言って、私は再び、コンロに向き直った。
「やーだ。君の手料理食べるまで寝ない!」
きっと雅也は口を尖らせているんだろうな、と思いながら、私は料理の続きに取りかかる。
雅也に美味しいって言ってもらえたらいいな、と思いながら――。
今回のシナリオ公開はここまで!
是非ゲットしてくださいね♪
※製作上の都合等により、実際に収録される内容とは異なる場合があります。予めご了承ください。
2015年4月29日発売予定
密室に閉じ込められて、気になる彼にあんなコトやこんなコトをされちゃうシリーズ
同級生の彼と体育倉庫で……
出演:悠輝タクト
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