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【ブーケ】禁断情事:ホストと私 シナリオ公開(1)


お待たせいたしました!
ドラマCD「禁断情事:ホストと私」のシナリオ公開を更新です☆

今回も正海春人先生が読みやすく、小説風に書き換えてくださってますよ☆

通常版出演

皇帝/伊藤ヒロ/泥左衛門/飯田 進/横良 翔/船木ふな
金剛山寿一/小山田 樹/秦 弥助

ステラワース限定版出演

皇帝/船木ふな

連動購入特典出演

皇帝/伊藤ヒロ


Part.1「ホストクラブへ」

夜の光に包まれた街を歩くと、目に入るのは夜の世界で働く人たちの姿。無縁な人たちだからこそ、好意も嫌悪もどちらの感情もなかった。行きつけのバーへの通り道はいつもと変わらずただただ華やかだった。けれど今日だけは、私はどこかいつもと違っていたようで、その華やかな人たちが気になっていた。

「よお」

店に入ると既に約束していた友達がバーカウンターでカクテルグラスを傾けていた。

「ごめん、待った?」
「いや、俺も今来たから。お前何飲む? 同じのでいいか?」
「うん」
「マスター、ダイキリね」

ダイキリは食前のカクテルの一つ。本当についさっき来たばかりだとそれが教えてくれていた。
高校からの友達である長門学は気が合う飲み仲間だ。月一で約束するくらいにはお酒の飲み方も合っている。

「けど、俺が先って珍しくね? いつもお前の方が先に来てるよな」
「あー、うん……友達と話し込んじゃって」

話していた内容を考えるとなんとなく理由をはっきり言い辛い。けれど学は何を思ったのか不敵に笑って「恋バナだろ」と指摘した。
勘違いだ。むしろそういう話題なら仲の良い学には話している。私が首を左右に振ったのと同時に頼んだダイキリがちょうど出来上がった。

「それで、何の話で盛り上がってたわけ?」

乾杯を済ませると、流そうとした話題はそのまま続いた。

「……実は同僚の子がホストクラブに通ってて」
「ホスト!?」

予想した通りの反応に苦笑した。

「その子……まさかホストにのめり込んでる、とか?」
「ううん、なんか初回で色々行ってるみたい」
「なんだ……通うなんて言うからハマってんのかと思った。あ、けど……聞いたことあんな」

学はそれが『初回荒し』だと教えてくれた。初回料金が手ごろらしく、それを目当てに行く女性が意外と多いらしい。

「何? まさかお前も気になってる?」
「気になるっていうか、話聞いてたら楽しそうだと思って……」

友達は一人のホストに入れ込むことはなく、その場の空気が楽しいと言っていた。想像するよりは悪いところではないのかもしれない。水商売が悪いとは思わないけど怖い印象はあったから行く勇気はないのだけど。
すると学がそんな私を見抜いて「行く勇気ないだろ」と、意地悪そうに口角を釣り上げていた。それがなんとなく悔しくて曖昧に返事をすると、学は想像もしていなかったことを言いだした。

「……じゃあ、俺と一緒に行くか?」


本日のシナリオ公開はここまで☆
次回更新をお待ちください☆

※製作上の都合等により、実際に収録される内容とは異なる場合があります。予めご了承ください。



2017年5月31日発売
禁断情事:ホストと私
出演:皇帝 ほか
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