【ブーケ】禁断情事:芸能人とファン ステラワース限定版 シナリオ公開 Part4『もう無理』
- 2016年11月18日
- bouquet
11月発売のドラマCD「禁断情事:芸能人とファン」ステラワース限定版のシナリオ公開を更新♪
脚本を担当してくださった「正海春人」先生が小説風に書き換えて下さってますよ☆
芸能人とファン ステラワース限定版キャスト
松浦 駿:土門 熱
藤堂リュウ:八王子タカオ
屋良:ワッショイ太郎
■Part4『もう無理』
突然やってきた人たちによって中断してしまった触れ合い。駿くんはこの数分にあったことを振り返って、決意を私に話してくれた。
「いつかちゃんとお前のこと公表する。それまで待っててくれるか?」
「うん……!」
嬉しくて思い切り頷くと小さく笑われてしまった。
「何その顔。かわいすぎ。お前のその笑顔が消えないように、守るから……」
駿くんはアイドル。だから周りが私たちの関係を許さないかもしれない。いつか終わってしまう恋かもしれない。そんな不安が多分心の底にあって、私はそれをずっと拭えないでいた。
けれど駿くんはこんなにも真っ直ぐに私を見てくれている――。
「さてと、邪魔が入っちゃったし、いい時間だからなんか飲む? 喉乾いただろ?」
――私はこみ上げるものを抑えられずに駿くんの服を思わず掴んだ。
「? どうした?」
「えっと……」
つい掴んでしまったけど、言葉がすぐに出てこない。黙り込んだままの私に駿くんは小さく笑う。
「……それ、可愛いんだけど」
「えっ?」
「服、掴んでる」
「ご、ごめ……」
慌てて離すと駿くんは私に目線を合わせるように少し屈んだ。
「くくくっ……そんなに慌てなくてもいいのに。何、なんかあった?」
「ど、どうもしない」
意気地なし。内心自分をりつけた。素直に、正直になりたいのに恥ずかしさが邪魔をする。どんなに時間が経っても初めて駿くんを好きだと自覚した心のままだから、ドキドキしてどうしようもない。思わず俯くと駿くんの溜息が聞こえた。
「はあ……お前は俺にカッコつけさせてくれないから困る」
「……えっ?」
「あんなことの後だし、この流れでお前に手出すのって、なんか良くないかなって思ってたから……でも、今のでもう無理」
腰を抱き寄せられて、そのままソファに押し倒された。そっと囁かれた言葉は、私が言いたくても言えなかったこと――。
「……さっきのやり直し、してもいい?」
頷くと駿くんからの軽いキス。溢れた想いが触れ合いに変わる合図だった――。
今回の更新はここまで!
次回の更新は【 11月19日(土) 】!
お楽しみに☆
2016年11月30日発売予定
禁断情事:芸能人とファン
出演:土門熱 ほか
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