【ブーケ】禁断情事:芸能人とファン ステラワース限定版 シナリオ公開 Part2『お前だけが知ってる姿だよ』
- 2016年11月6日
- bouquet
11月発売のドラマCD「禁断情事:芸能人とファン」ステラワース限定版のシナリオ公開を更新♪
脚本を担当してくださった「正海春人」先生が小説風に書き換えて下さってますよ☆
芸能人とファン ステラワース限定版キャスト
松浦 駿:土門 熱
藤堂リュウ:八王子タカオ
屋良:ワッショイ太郎
■Part2『お前だけが知ってる姿だよ』
恋をすると我儘になる。どんなに理解のある恋人でいようと思っても、それを貫き通すことは難しい。
雑誌を中心に話をしていたこともあって、私は生まれてしまった小さな嫉妬を白状することになった。
「こんなかっこいい駿くんを見たら、皆もっと好きになるから……」
「つまりそれって……やきもち?」
「……ごめん」
口に出すにはあまりにも幼い。それがわかっているから言ってしまって後悔する。けれどそんな私に駿くんはもっと我儘になっていいと言ってくれた。
「やっぱり彼女の立場だったら、嫌がるような仕事だってあるからさ。ドラマで女優と絡むシーンもあるし……だからこそ、嫌だと思うことがあったら言ってほしい。もちろん仕事だから、俺の一存でどうこうできる問題でもないけど……」
そう話す駿くんの方が辛そうな顔をした。こんなにも想ってくれているのに、醜い独占欲を言葉にできるはずがない。
「優しいね」
「普通だろ。俺、お前のこと本気だから。本当はお前のことだけ抱きしめたいし、恥ずかしくなるような言葉だってお前にしか言いたくない。だから我儘もお願いも嫌なことも、なんでも言ってほしいんだ」
強くいようという心は、優しい言葉で包まれてしまった。
甘やかさないでほしい。そんなに優しくしないでほしい。駿くんの優しさに甘えてしまうのが怖い。それでも触れ合える距離にいるから、独占欲は増すばかりで考えることと心は矛盾する。
「……じゃあ…………」
「ん?」
「……私だけが知ってる駿くんがほしい、かも……」
呆れられるかもしれないという小さな不安を抱えて出た言葉。
雑誌やテレビで見る駿くんは皆が知っている。だから、私だけというものが欲しかった。強がっていても、結局は何よりも大きな我儘を言っている。
「……そんなの、いつも見せてると思うけど?」
「えっ……」
ソファが軋む。駿くんが膝を付いて私に覆い被さって、耳元に唇を寄せた。
「お前とシてる時。あんな俺は、お前だけが知ってる姿だよ」
「!」
「興奮して、がっついて、イクとこお前しか知らないんだけど……それじゃ足りない?」
囁く声と言葉。それだけで体が甘く疼いた。いつだって私のなけなしの余裕は全て駿くんに奪われる。それを駿くんに悟られてしまうと、私の逃げ場はもうなくなるのだった――。
今回の更新はここまで!
次回の更新は【 11月13日(日) 】!
お楽しみに☆
2016年11月30日発売予定
禁断情事:芸能人とファン
出演:土門熱 ほか
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