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【ブーケ】禁断情事:芸能人とファン ステラワース限定版 シナリオ公開 Part1『雑誌の方がいい?』


11月発売のドラマCD「禁断情事:芸能人とファン」ステラワース限定版のシナリオ公開を更新♪

脚本を担当してくださった「正海春人」先生が小説風に書き換えて下さってますよ☆

芸能人とファン ステラワース限定版キャスト

松浦 駿:土門 熱
藤堂リュウ:八王子タカオ
屋良:ワッショイ太郎

 


■Part1『雑誌の方がいい?』

駿くんと付き合うようになって半年が過ぎた。知り合ってからはもう一年。時間にしてみれば長くはないし、会える回数も少ない。
そんな中で今日は久しぶりのデート。一日オフなんてすごく珍しいことだ。会える時は誰にも邪魔をされたくなくて、駿くんの家で今日も過ごしていた。

リビングの真ん中に置かれた大きなカウチソファの端っこ。そこが何となく私の定位置のようになっている。駿くんが席を離れている間に何となく目を向けたガラスのローテブルには雑誌がいくつか置いてあって、私はその中の一冊に夢中になっていた。

「何見てるんだ?」
「!」
「なんだよ、その驚き方……結構傷つくんだけど」
「つ、つい集中しちゃって」
「お前がそんな集中してみるような雑誌、うちにあった?」

私が見ていたのは駿くんが表紙の女性向け雑誌。駿くんは白いシャツをはだけさせて、煽るような視線を向けている。

「……没収」
「ええっ!」
「あのさぁ、本人目の前にいるんですけど?」

駿くんは拗ねたように呟いて、じろりと私を見る。

「……雑誌の方がいい?」
「そんなことは……見たことない感じだったから」

大きく載った特集タイトルは、レジに持っていくには少々恥ずかしくなるようなものだった。私が再び雑誌に目を向けると駿くんは溜息を吐く。

「その特集、人気あるんだってな。結構きわどいやつ。グラビアもインタビューも、いつもと勝手が違って大変だった。つっこんだこと聞いてくるんだよな。脱ぐショットも多いし」
「うん……すごい色気」
「色気って……」

駿くんは苦笑した。けれどページを捲るごとに切り替わる表情はこっちがドキドキするほど色っぽい。

「こういう顔もするんだね」
「まあ……その時のコンセプトとかカメラマンの注文とかあるし……表情は作れるようにはしてるけど……こういのう女子はやっぱ好きか?」

シャワーで濡れたところ、ベッドに寝そべっているところ、どれも日常であるシーンなのにカメラに向けた視線は特別な人でも見ているみたいだ。きっと世の中の女の子たちもこの駿くんに恋をするだろう。だから私は恋人目線ではなく、女子の目線として小さく頷いた。


今回の更新はここまで!
次回の更新は【 11月6日(日) 】!
お楽しみに☆

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2016年11月30日発売予定
禁断情事:芸能人とファン
出演:土門熱 ほか
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