【ブーケ】禁断情事:お義兄ちゃんと義妹 連動購入特典シナリオ公開(2)『話すつもりでいたんだ』
- 2016年07月16日
- bouquet
7月発売のドラマCD「禁断情事:お義兄(にい)ちゃんと義妹(いもうと)」の連動購入特典のシナリオ公開を更新♪
脚本を担当してくださった「正海春人」先生が小説風に書き換えて下さってますよ☆
お義兄(にい)ちゃんと義妹(いもうと)キャスト
涼太 :佐和真中
小宮 充:八王子タカオ
神塚高司:椎名優
父 :お代官.様
母 :西野玖海
■シナリオ公開Part2『話すつもりでいたんだ』
気怠い体を引きずって、私はお義兄ちゃんに触れる。まだ快感に震える体は自分じゃどうにもならないけど、それでも私はお義兄ちゃんを求めていた。
お義兄ちゃんが私を幸せにしてくれる言葉をくれるから。
「ん? なに物欲しそうな顔してるのかな?」
「そんな顔してない!」
「ふっ…ははっ……顔、真っ赤……可愛すぎ……少しいじめすぎたかな……」
ムキになって言う私に降るのは楽しそうに弾む声。お義兄ちゃんは私を抱き寄せて、そっと頬を撫でた。
「言っただろ……俺が欲しいなら全部あげる……」
『全部』――。
その言葉の意味を、お義兄ちゃんはゆっくり話し始めた。
「……俺、お前とのこと、ちゃんとしたい」
ちゃんと、という意味がわからず私はただ耳を傾ける。柔らかい口調の中に何かを覚悟するようなものが見え隠れしているのがわかって、私は静かに息を呑んだ。
「気持ちも体も全部繋がっても、世間が俺たちを見る目は兄妹だ。いくら俺たちが恋人同士だって言ってても、周りはそうは見ない……」
「でも俺は、欲張りだから……」
私を抱きしめる腕に力がこもって、少しだけお義兄ちゃんが呼吸を整えた。
それは集中していなければわからないほど、小さなもので。
「結婚……したい。お前と……お前以外、考えられないから……」
お義兄ちゃんが欲しいと思っていたものは、私と同じだった。
付き合う前も、付き合ってからも、これからも……望むのは目の前にいる人だけ。私は心を抑えて震える唇を動かした。
「本当、に……?」
「うん……本当だよ」
「お前を俺以外の誰かに預けるなんてできない……」
お義兄ちゃんは最後に私の意思を確認する。私が嫌じゃなければと。
答えは一つしかないのに、こんなことを聞くお義兄ちゃんはずるい。それでも溢れてくる気持ちは正直に私を動かす。
嬉しいと、たった一つしかない想いを伝えるとお義兄ちゃんは、ぎゅっと私を抱きしめた。
「……っ、そう、お前が言ってくれるなら……俺は親に話す……俺たちのこと」
「たとえ反対されても、引き離されることになっても、俺はお前を離さないから……」
お義兄ちゃんの決意の固さに応えるように、私もその背中に手を回した。
この決断は少し怖かったけど、お義兄ちゃんが一緒なら乗り越えられる。私たちはお互いの存在を自分の強さに変えていた。
しばらくの間、私たちは抱き合っていた。静かな部屋にはいろんな音が聞こえる。
外の風の音や階下の両親の話し声、そしてお義兄ちゃんの鼓動の音。
安心と緊張が入り混じるのはいつものこと。けれど何故か外の風と同じように胸が騒いで、もう一つの音に、すぐに反応できなかった。
「……っ、まさか――」
私も気づいたのはお義兄ちゃんとほぼ同時。遠くから階段を上ってくる足音がした。
それはお義兄ちゃんの部屋の前で止まって――。
「涼太、あなたのベランダの方に洗濯物飛ばされちゃったんだけど……」
お義兄ちゃんが咄嗟に声を上げる。けれど母は気にすることもなく、ドアノブに手をかけたようだ。
微かに、それを捻る音がした。
「っ、な、なにしてるの、二人とも!」
私たちを見た母は、狼狽の色を滲ませていた。
「母さん……」
「……どういうことか、説明できるわね?」
「ああ……ちょうど、話すつもりでいたんだ……驚かせてごめん」
「……下にお父さんもいるから、二人ともちゃんと着替えて、降りてきなさい」
母が出ていくと、お義兄ちゃんは少しだけ困ったように笑った。
けれどそれは一瞬で覚悟のある顔に変わる。
「……見つかっちゃったな。でも、ちょうど良かったよ……これで説明することが簡単になった」
「どういうこと……?」
「決定的な場面見られてるんだから……言うことは一つだよ」
「お前のことを愛してる……それだけだ……」
今回の更新はここまで!
次回の更新は【 7月18日 】を予定しています!
お楽しみに☆
※製作上の都合等により、実際に収録される内容とは異なる場合があります。予めご了承ください。
商品紹介
2016年7月27日発売予定
禁断情事:お義兄(にい)ちゃんと義妹(いもうと)
出演:佐和真中 ほか
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お義兄ちゃんと義妹 Story
ある日、両親の旅行で義兄と2人きりで留守番をすることになった“あなた”。
2人きりで過ごせることを楽しみにする“あなた”だったが、義兄が深刻な様子で
親友の神塚に何かを相談しているのを目撃する。
2人きりの夜。食事の後、すぐに部屋に入ってしまう義兄。
一緒にいたい“あなた”は『一緒にアイスを食べよう』と部屋を訪ねるが、
しばらくすると義兄は神塚の家に行くと言い出す。
寂しそうな“あなた”を説得して出ていこうとするが……。
「俺の気持ちも知らないで……」
ついに抑えていた積年の想いを“あなた”にぶつける義兄。
押し倒された“あなた”は義兄の愛を知ることになる。
「本当にごめんな……」
“あなた”の耳元で聞こえてくるのは「謝罪」と狂おしいほどの「愛」の言葉だった――。
お義兄ちゃんと義妹 ステラワース限定版 Story
――「映画の続きと俺との続き、どっちがいい?」
想いが重なってから数日後。
朝寝坊する義兄の部屋に忍び込む”あなた”。
起こされた義兄は“あなた”と映画を見ようとするが、
部屋着姿に“あなた”に我慢できなくなる。
下には両親がいるが、義兄の行為はエスカレートして……。
「俺の声に弱いなんて嬉しいな……」
義兄に新しい弱点を見つけられて攻められる――。
連動購入特典 Story お義兄ちゃんと義妹Side
――「お前以外、考えられないから……」
ある日、両親の目を盗んで体を重ねていた2人。
義兄は“あなた”とこのまま秘密の関係で終わらせたくないと話す。
これから先も“あなた”と一緒にいるために、“あなた”を幸せにするために、
両親に打ち明ける決心をしたという義兄だったが……。
「決定的な場面見られてるんだから……言うことは一つだよ」
抱き合っている場面を見られてしまった義兄は選んだ行動は……。