【かれピロ】仲良し彼氏と誕生日に♡編 シナリオ公開(1)
- 2016年05月6日
- 大好きな彼とHして腕まくらでピロートークされちゃうシリーズ
ドラマCD「大好きな彼とHして腕まくらでピロートークされちゃうシリーズ:仲良し彼氏と誕生日に♡編」シナリオ公開を更新しました☆
今回もHayami先生が読みやすくかきかえてくださってますよ☆
今日は“あなた”の誕生日――。
楽しかったデートを終えて、“あなた”と彼は彼の家へ向かって歩いていた。
暗い道を街灯が照らす。時折、横を車が通り過ぎ、ヘッドライトが2人を照らしは消えてゆく。
「もうすっかり暗くなってきたなー。デートしてると、一日ってほんとあっという間……。……あー、なんか、左手がむずむずする」
彼は苦笑しながら、左手をもぞもぞと動かす。
「なんで?」
「そりゃお前、リング!
これ、してるからに決まってんだろ。俺、普段こういうのつけねーし……」
彼は左手の薬指に銀色に輝くリングを見せる。
「外さないでね」
「ん。わかってる。外さねーよ。……せっかくの、ペアリングなんだからさ。ずーっと買い損ねてたよな、俺たち。もう付き合って2年くらいになるのに」
「プレゼントしてくれて、ありがとね」
「ん? いーんだよ。お前、今日誕生日だろ。このくらいは買ってやるって」
「自慢しまくる!」
“あなた”がそう言うと、彼はくすりと笑う。
「ははっ。マジ? じゃあ俺も、サークルの奴らに自慢しようかな……。って……あー……いや、やっぱやめとこ」
「なんで?」
不意に自慢するのをやめると言った彼に、“あなた”の表情は曇った。
「……だってさ、総攻撃くらうに決まってんだよ。
俺とお前が付き合ってるーってみんなに報告したときも、すげー空気になったし?
リングなんか見せたら……コワっ!」
一瞬、彼は総攻撃をされている状況を想像したのか、顔をこわばらせた。
「そうなの?」
「ああ、思い出しただけであの空気怖ぇ。
『殺気』って、マジであるんだなーって思った。視線がきついのなんのって……」
「大袈裟だよ」
「これが大袈裟だったら、どれだけいいかねー……」
彼は溜め息交じりに言う。そんな彼を“あなた”は不思議そうに見た。
「なんでそんな空気になるんだろ?」
「はあ? ……お前、なんであいつらがキレてたかわかんねーの?
……ほんっと鈍感。こっちの気もしらねーで……」
彼は再び溜め息をついた。
「まあいいけど。……結局のところ、お前を勝ち取ったのは俺なんだし」
「へ?」
彼の言葉が聞きとれずに“あなた”は聞き返す。
「……なんでもねーよ。なあ。手ぇ、見せて」
言われて“あなた”は、ペアリングをつけている左手を彼の前に躍らせた。
その手を彼は取る。
「……ん、すげー似合ってる。サイズもぴったりだな」
「一点ものっていうのが、いいよね」
「確かに、一点ものってテンション上がるよなー。えっと……こうやって合わせると、デザイン繋がるんだっけ?」
“あなた”と彼は足を止め、リングを合わせる。
「違うよ、こう。」
「え、違う? じゃあどうすんだっけ……? ああ、こうか」
彼はリングのデザインをキレイに合わせられたことに満足そうに微笑んだ。
「……うん、いいじゃん」
嬉しそうな彼の横顔を見上げて、“あなた”も嬉しくなる。
それに一点もののペアリングを自分の誕生日にプレゼントしてくれたことがとても嬉しかった。
「にしても、どれにするか選んでるとき、やけに真剣だったなー。俺、あんなお前、初めて見たかも。でも、気に入るのが見つかってよかった。安心したよ、お前が……なんてゆーの? すげー女子っぽいやつ選んだらどうしようかと思った」
「それじゃ隼人つけてくれないじゃん」
「ははっ。まぁ確かに。さすがにすげーかわいいやつ? みたいなのだったら、つけるの勇気いるわ。二人とも気に入るやつ選んでくれて、ありがとな」
“あなた”は彼の言葉に頷き、自分の指に光るリングを眺めた。
「それさ、嬉しい?」
「当たり前でしょ」
「……そっか。喜んでくれたみたいで、なにより。……おー、手ばっかり見て転ぶなよ。お前、どんくせーんだから」
「大丈夫だもん!」
「はいはい。気を付けてくださいねー」
そう言って、彼は“あなた”に優しい眼差しを向けた。
今回のシナリオ公開はここまで!
次回の更新は【 5月9日 】を予定しています!
※製作上の都合等により、実際に収録される内容とは異なる場合があります。予めご了承ください。
2016年6月29日発売予定
大好きな彼とHして腕まくらでピロートークされちゃうシリーズ
仲良し彼氏と誕生日に♡編
出演:杉崎和哉
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