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【ブーケ】禁断情事:お義兄ちゃんと義妹 ステラ版 シナリオ公開(2)『今日はずっと』


7月発売のドラマCD「禁断情事:お義兄(にい)ちゃんと義妹(いもうと)」のステラワース限定版のシナリオ公開を更新♪

脚本を担当してくださった「正海春人」先生が小説風に書き換えて下さってますよ☆

お義兄(にい)ちゃんと義妹(いもうと)キャスト

涼太  :佐和真中
小宮 充:八王子タカオ
神塚高司:椎名優
父   :お代官.様
母   :西野玖海


■シナリオ公開Part2『今日はずっと』

温かいベッドの中。まるで誘うような言葉は私の形だけの余裕などあっという間に崩してしまう。一緒に寝るなんて考えたことはなくて、恥ずかしさと期待で顔に熱が集まるのを感じていた。

「っていうか、お前、一体いつ起きたの? 身体、少し冷えてるよ」

私を抱きしめる腕が強くなる。好きな人のベッドで好きな人の温もりに包まれて、こんな休日を過ごせる日が来るとは思っていなくて、まだ信じられなくて嬉しさの方が追い付かない。押し寄せる羞恥心の方が大きいのだ。だから私は少しだけ身じろぐ。けれどお義兄ちゃんは私の体に腕を絡ませたまま、離そうとはしない。

「ダメ……このまま俺の腕の中にいなよ。せっかく来てくれたのに……今日は休みだし、一緒にいよう」

「でも、下には……」

「あー……そうか。今日は下に母さんたち、いるのか。……と、なると、一度降りておいた方がいいかな……」

「はぁ……もう少しこのままでいたいけど、母さんに入ってこられても面倒だから一回起きるよ」

もっとお義兄ちゃんとこうしていたい。けれど下の階には両親がいる。今日はあの時とは違うから、少しだけ胸が騒いだ。
お義兄ちゃんもずっと下に降りないのも変に思われると思ったのか、私を離してベッドから立ち上がった。

「ついでに飲み物取ってくるけど、お前、何ほしい?」

お義兄ちゃんが部屋を出ていくなら私も自室に戻るつもりでいた。けれどお義兄ちゃんはそんな気はないみたいで。

「だって、今日はずっと俺の部屋で過ごすだろ? 一緒に映画でも見よう。お前、前にしたいって言ってたしさ……」

私たちの関係が崩れたあの夜。私は確かにそう言ってお義兄ちゃんを繋ぎ止めようとした。離れていかないでほしくて、気を引きたくて、そして本当にお義兄ちゃんとそんな時間を過ごしたくて我儘を言った。それを覚えていてくれたのかと思うと、いいの? と尋ねる声も少し掠れた。

「もちろん。えーっと……そこに積んである映画で見たいのある?」

優しく微笑んでくれたお義兄ちゃんは自分の持っている映画のコレクションを指さした。たくさん積みあがったディスクに目を向けて、私は一つのタイトルを手に取る。
けれどお義兄ちゃんの表情が一瞬曇ったような気がして、私はそのディスクを遠慮がちに下した。

「……ダメ?」

「いや、ダメじゃないよ。俺も最初の方だけしか見てないからさ」

ダメじゃないと言ってくれたけど、何故途中で見るのをやめてしまったのか今は聞けなかった。
お義兄ちゃんはデッキにディスクをセットして立ち上がる。

「先に見てていいよ。俺も途中からだから、見てないのは」

お義兄ちゃんはそれだけ言うと部屋から出て行った。

映画が始まって20分くらい経った頃。お義兄ちゃんは簡単に身だしなみを整えて、私が好きな紅茶を淹れて部屋に戻って来た。

「……なに、俺のベッドはそんなに居心地いいの?」

お義兄ちゃんのベッドに体を預けていた私は、小さく笑って頷く。

「それは良かった。で、どうなの? 映画。面白い?」

「まだわからないかな」

映画は序盤でも面白いものは面白い。けれどこれはそれが判断できない。

お義兄ちゃんは苦笑してこの映画を単純には見られないと話してくれた。登場人物の心理が複雑らしい。
途中までしか見ていないと言っていたのに結末を知っているのだろうか。それを尋ねると少しだけ切なそうな表情でテレビの中の男女に目を向けた。


今回の更新はここまで!
次回の更新は【 7月2日 】を予定しています!
お楽しみに☆

※製作上の都合等により、実際に収録される内容とは異なる場合があります。予めご了承ください。

商品紹介

【切り取り・SAMPLE入り】禁断ジャケ絵01

2016年7月27日発売予定
禁断情事:お義兄(にい)ちゃんと義妹(いもうと)
出演:佐和真中 ほか
ご予約はこちら
ステラワース限定版のご予約はこちら

お義兄ちゃんと義妹 Story

ある日、両親の旅行で義兄と2人きりで留守番をすることになった“あなた”。
2人きりで過ごせることを楽しみにする“あなた”だったが、義兄が深刻な様子で
親友の神塚に何かを相談しているのを目撃する。

2人きりの夜。食事の後、すぐに部屋に入ってしまう義兄。
一緒にいたい“あなた”は『一緒にアイスを食べよう』と部屋を訪ねるが、
しばらくすると義兄は神塚の家に行くと言い出す。
寂しそうな“あなた”を説得して出ていこうとするが……。

「俺の気持ちも知らないで……」
ついに抑えていた積年の想いを“あなた”にぶつける義兄。
押し倒された“あなた”は義兄の愛を知ることになる。

「本当にごめんな……」
“あなた”の耳元で聞こえてくるのは「謝罪」と狂おしいほどの「愛」の言葉だった――。

お義兄ちゃんと義妹 ステラワース限定版 Story

――「映画の続きと俺との続き、どっちがいい?」

想いが重なってから数日後。
朝寝坊する義兄の部屋に忍び込む”あなた”。
起こされた義兄は“あなた”と映画を見ようとするが、
部屋着姿に“あなた”に我慢できなくなる。
下には両親がいるが、義兄の行為はエスカレートして……。

「俺の声に弱いなんて嬉しいな……」
義兄に新しい弱点を見つけられて攻められる――。

連動購入特典 Story お義兄ちゃんと義妹Side

――「お前以外、考えられないから……」

ある日、両親の目を盗んで体を重ねていた2人。
義兄は“あなた”とこのまま秘密の関係で終わらせたくないと話す。
これから先も“あなた”と一緒にいるために、“あなた”を幸せにするために、
両親に打ち明ける決心をしたという義兄だったが……。

「決定的な場面見られてるんだから……言うことは一つだよ」
抱き合っている場面を見られてしまった義兄は選んだ行動は……。

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